ノーグリ
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解説
地表の大部分が不毛な惑星ホノガーに原住するノーグリは、髪のない、灰色の肌をしたヒューマノイドである。針金のような筋肉を持つ彼らは怪力かつ強靭なエイリアン種族であり、並外れた敏捷性と天性の器用さを併せ持っている。身長は高くないが、その小柄な体は彼らの冷酷さと能力をうまく隠しているのだ。
ノーグリは狩猟と破壊のために訓練された小柄な殺戮マシンである。鋭い歯の並んだ口元、素早く動く大きな目、極めて鋭敏な鼻など、彼らには猛獣としての素質が随所に存在する。特に嗅覚は強く鍛錬されており、ノーグリは匂いによって相手の血統さえ見抜くことさえできるのだ。
ノーグリの社会は氏族単位に構成されており、各家族が共同で築いた単一の部落で集団生活を行っている。各氏族の指導者はダイナストと呼ばれる氏族長である。通常、ダイナストには氏族の最年長の女性が選ばれ、氏族に必要となるすべての議事について最終的な決定を下している。また、各氏族にはドゥカと呼ばれる公共会議所が設けられており、主だった会合はすべてそこで開催される。彼らの思想では、部落のあらゆる生命がこの中央会合所の周りを回っているのだという。
ホノガーは人口のまばらな不毛の惑星であり、公転周期はとても短い。そしてヤヴィンの戦い前に軌道上で起こった2隻の大型艦船による宇宙戦によって、この原始的な惑星は環境に大きな被害を被った。有害な化学物質によって水と大気が汚染され、多くの生命が滅んだのである。この事件の後にホノガーを訪れたダース・ヴェイダーは、自分と帝国だけがこの環境破壊を修復できると説明した。彼は土壌を回復させる浄化ドロイドを提供し、その見返りとしてノーグリに暗殺者やボディガードとして自分に仕えるよう提案したのである。ヴェイダーは彼らが帝国軍にとって非常に役立つ存在であることを見抜いていたのだ。
それまでのノーグリは平和な農耕民族だったが、彼らにはヴェイダーの提案を受け入れる以外に選択肢はなかった。名誉を重んじるノーグリは救世主であるヴェイダーに忠誠を誓うが、その後、ヴェイダーはスローン大提督を後継者として連れてくる。スローンはノーグリたちを配下の部隊に組み入れ、特殊部隊として戦闘に従事させたのだった。
新共和国がスローンの奇抜な戦略に苦戦するようになったのはその数年後のことである。この戦いの中、ホノガーの首都ナイスタオを訪問したレイア・オーガナ・ソロは、ノーグリたちに対してスローンを裏切り、新共和国に協力してほしいと訴える。レイアの放つ匂いから、ノーグリたちは彼女がヴェイダー卿の娘マラリーウシュであることを瞬時に見抜いた。しかし、スローンとの誓いを破ることはノーグリの名誉に反することであり、ノーグリは彼女への協力を拒否する。だが、レイアは帝国による救済が崩壊した惑星環境の回復にはなっておらず、そればかりかノーグリを永久に奴隷として利用するための巧妙な計画だったことを証明した。帝国軍はホノガー固有の植物であるコルム草を有害物質を吐き続ける別の植物に改造しており、この惑星をドロイドで浄化しながら、同じ速度で汚染し続けていたのである。
ノーグリは長年にわたって自分たちを欺いてきたスローンと帝国に対して激怒し、復讐を誓った。スローンはまだ彼らの裏切りに気づいておらず、彼を殺害する好機はいくらでもあったのだ。そしてレイアがホノガーの環境を確実に回復させることを約束すると、ノーグリは彼女の個人的なボディガードとして献身を誓ったのである。
しかしスローンの敗北の前から、一握りのノーグリたちが自らの手で帝国が既に約束していた再建の準備を開始していた。一連の岩壁に挟まれた小川付近に真上からでなければ発見できない隠された谷があり、彼らはそこを「未来」と名付けて開拓していたのである。ここは瀕死の惑星における農耕オアシスであり、適切な処置を行えば環境回復がまだ可能であることの証となったのだ。
しかし、惑星全土の回復には途方もない時間がかかり、帝国軍による報復の危険性も無視できなかった。そのため、ノーグリはレイアの提案によってホノガーを放棄し、ウェイランドを第2の故郷として移住する道を選ぶ。彼らはこの惑星にニュー・ナイスタオを築き、その後もレイアと新共和国のために献身を続けることになる。