パックス・ボンキック
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パックス・ボンキックは、ローディアンの機械工である。彼は弟トラックスと共に、ポッドレーサーのマース・グオに奴隷として雇われていたのだった。
解説
血縁の絆が愛の絆に勝ることは決して珍しくない。ローディアンのパックス・ボンキックとその弟トラックスの関係がまさにそれだった。
スパイス中毒の両親によって奴隷商人に売られて以来、パックスは常に弟の面倒を見ながら生活していた。そして主人が次々と変わるなか、彼らは自分たちの価値を高めるために必要な技術を学び、主に機械工として働くようになった。やがて、彼らはポッドレースのマイナー・リーグに所属するマース・グオの所有物となったのだった。
ボンキック兄弟の仕事はグオの巨大なレーサーを完璧な状態に維持することであり、傲慢なグオは2人を毎日疲れ果てるまで酷使していた。同様に、兄弟は彼の絶え間なく繰り返される自慢話に付き合わされていたのだ。だが貴重な平穏と静寂の間に、パックスは他のレーサー、ティーント・パガリスとの友情を築き始めた。心優しいパガリスは奴隷制度について強固に反対していたが、特にその感情を強くさせていた理由は、セブルバの奴隷であるトゥイレックの女性、アン・ゲラの存在だったのである。
ブーンタ・イヴ・クラシックの直後、衝動的なトラックスはついにグオへの怒りを爆発させた。マースはトラックスを容赦なく殴ると、彼を売り払うつもりだと告げた。パックスは弟を見失ってしまうことを恐れたが、同時に、グオがセブルバのマッサージ師に夢中になっていることも見抜いていた。彼はティーントに、マースがトラックスを売り払い、その金でアン・ゲラを買おうとしているようだと告げた。ティーントは、当初この一件に関与することを望んでいなかったが、彼はローディアンの兄弟が離れ離れになってしまうことを嫌悪し、さらに愛しのアンが邪悪なプーアイの持ち物になることに激しく反発したのであった。
だが、ティーントがボンキック兄弟へ何らかの助力を申し出る前に、グオはブーンタ・イヴ・クラシックでの壮絶なクラッシュによって重症を負ってしまった。こうして兄弟は意地の悪い主人から解放されはしたが、再び最悪の恐怖を目の当たりにすることになった。グオが医療センターに入院している間、彼の所有物がオークションに賭けられることになり、狡猾なセブルバの知るところとなったのだ。これによってセブルバは、グオの所有していた奴隷たちを自分のものにすることができたのだった。
一方、このレースはティーントにとっても大きな受難だった。レース後、クラッシュで大怪我をした彼は、なんとかパックスだけは解放することができたが、トラックスはセブルバに売却されてしまった。パックスは弟を助け出す決意をし、ティーントのレース・メカニックとしての仕事を続けながら、レース・サーキットでセブルバとトラックスに絶えず目を光らせていた。そしてついに、パックスは辛うじてティーントに返済できるだけのクレジットを手に入れたのである。
アリーン・クラシックでの劇的な勝利の後、ティーントはパックスに、セブルバからアン・ゲラを買い取るのに十分なクレジットができたと告げた。だが、最後の瞬間になってティーントは心を変え、アンではなくトラックスを自由にしてくれたのだった。
その後、2人のローディアンが引き離されることは二度となかった。