ヴァイパー・プローブ・ドロイド
(プロボットから転送)
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ヴァイパー・プローブ・ドロイド、通称プロボットは、アラキッド工業社製の深宇宙探索および偵察用プローブ・ドロイドである。ヴァイパー・モデルは成功を収めたギャラロイ工業社のプローブ・ドロイドを元に改良した機種だった。またプロボットの開発には、クローン大戦中にアラキッド社によって買収されたヴァイパー・センサー・インテリジェンス・システムズ社の働きによるところも極めて大きい。
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特徴
通常、プロボットは小型のハイパースペース・ポッドに収容された状態で大型艦船から発射される。これらのカプセルは目的の惑星に到着するとプロボットを放出し、ドロイドは惑星の探索を開始することになる。プロボットはリパルサーリフトと推進装置を用いて事実上あらゆる地形を移動することができ、最高速度は時速40キロメートルにまで達することができた。探索中には聴覚センサー、電磁波センサー、移動体センサー、地震センサー、嗅覚センサーなどを駆使し、居住者のあらゆる兆候を探知可能である。数多くの搭載装置には、光学カメラ、映像拡大機、赤外線スコープ、磁気映像化装置、レーダー受信機、音波受信機、放射線測定器などがあり、4本の操作アームと高トルク捕捉アームによって容易に惑星から標本を採集することもできた。また、センサー類は本体内に収縮することができ、伸張することによって対象物をより詳細に探査することも可能だった。
プロボットは永遠に生命の兆候を捜索し、銀河帝国のホロネット通信の周波数を用いて発見したものを帝国軍のみに報告していた。また、プロボットはブラスターを1基装備していたが、生命体と遭遇しても滅多に攻撃することはなく、むしろ相手が気づいて攻撃を仕掛けてくるまで観察を行い、即座に自爆することによって証拠を隠滅することが多かった。
歴史
本来、アラキッド工業社のプローブ・ドロイドはハイパースペース・ルートや未発見の惑星を探すために宇宙を探索するドロイドとして開発されたものである。しかし銀河内乱が勃発すると、アラキッド社はプローブ・ドロイドのセンサーとステルス機能を強化し、反乱軍基地の捜索に役立つという触れ込みで帝国軍に売り込みを行ったのだった。こうして完成したプロボットは成功を収め、ダース・ヴェイダーもメキスIIIのドロイド工場に対して個人的に、さらに改良を加えたヴァイパー・プローブ・ドロイドの開発を発注していた。彼はこうして完成した何千ものプロボットをルーク・スカイウォーカーの捜索に使用したのである。
銀河内乱が激化するにつれ、基本的なプロボットの設計は有能なハンター=キラー・プロボット(H-Kプロボット)へと吸収されていった。150メートルの大きさを誇るこのドロイドは、それまでに製造された最大の戦闘ドロイドの1つである。H-Kプロボットは銀河帝国の定期監査や武力封鎖、追跡および拘留の目的に使用されており、特に深宇宙では多くの宇宙船を捜索し、密輸や他の犯罪行為を摘発していた。H-Kプロボットには強力なトラクター・ビーム発射装置が搭載されており、腹部にある収容ベイに宇宙船を捕捉することもできた。収容区画は幅が30メートル、奥行きは10メートルあり、大抵の貨物船を収容可能である。内側には2基のクワッド・ブラスターと1対のイオン・キャノンが装備されており、船が脱出しようとすると攻撃を行うこともできた。