マイオ
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マイオは、アウター・リム・テリトリーの砂漠の惑星ビィス出身の凶暴なアビシンの偵察員である。若いころ、彼は故郷で争われた3部族の血闘を生き残り、恐れを知らない戦士であることを知らしめた。だが、彼はローディアンの奴隷商人マラックに捕えられ後、外界へ連れ出されたため、人生の大半を仲間のアビシンたちと離れて暮らすことになった。だが、マイオはマラックがキナン修理場で宇宙船の補給をしていた際に彼女から逃走することに成功した。やがて、彼はビスのミュージシャン、ライリン・カーンと友人となり、彼から砂漠の惑星タトゥイーンへ行くための旅券を貰ったのだった。
マイオはチャルマンの酒場の常連客となり、カーン、ラック・シヴラック、ドーラーとすぐに親しくなった。その後、マイオはドーラからギャラクティック・アウトドア・サバイバル・スクールでの仕事を斡旋され、このアビシンは銀河内乱の間に少なくとも2年にわたって砂漠インストラクターとして働くことになった。すべてのアビシンと同様に、マイオは驚異的な再生能力を持っており、この能力は戦闘時と同様に荒廃した環境で生きる際に大いに役立ったのである。
目次 |
経歴
初期の人生
マイオはアウター・リム・テリトリーの惑星ビィスで生まれた筋骨逞しい一つ目のアビシンである。ビィスは荒れ果てた砂漠の惑星であり、わずかな量しかない水を巡って様々なアビシンの部族が血闘と呼ばれる争いに明け暮れていた。それぞれの血闘において、対立し合う部族は相手の部族が全員倒れるまでオアシスで戦うことになる。そして決着がついたとき、勝者は水を消費する権利を得るのだ。もちろん死傷者も非常に多いため、人生で5回の血闘を生き延びることができる者はほとんどいなかった。その中でもマイオは、若いころから仲間のアビシンたちの間でさえ、凶暴かつ恐れを知らない冷酷な戦士だと称されていたのである。そしてまだ青年だったときに彼は3回もの血闘に参加し、そのすべてで自分の部族を勝利に導いたのだった。
マイオは故郷の砂漠を愛していた。そのため、マラックと名乗る三流の奴隷商人が彼を捕え、外界へ連れ出した際に、彼は激怒することになる。女性ローディアンのマラックは原始的でエキゾチックな種族の捕獲と販売を専門としており、ビィス社会のような疑うことを知らない集落への激しい襲撃に強い嗜好を抱いていたのである。砂漠へ戻ることを熱望するマイオは、ヤヴィンの戦いの1年前、彼女がキナン修理場で宇宙船の補給を行っていた際に、ついに彼女の手から逃れ、船を脱出することができた。その後、彼はフィグリン・ダンとモーダル・ノーズとして知られる有名バンドでバックアップのクルー・ホーン・プレーヤーを務めていたビスのミュージシャン、ライリン・カーンと出会うことになる。2人はすぐに友人同士となり、カーンがビィスによく似た惑星タトゥイーンへの渡航を提案すると、アビシンは砂漠地帯に戻れる機会に喜んだのだった。
サバイバルの達人
マイオはタトゥイーンで再びその暴力的な性格を満足させることができ、数多くの戦いに自らを巻き込んだ。彼は持ち前の再生能力によって、よほどの重傷でない限りは傷を負っても無視することができ、同時にこの能力は彼を砂漠におけるサバイバルの達人とすることに役立ったのである。マイオはライリン・カーンの仲間であると同時に傭兵となり、このビスと共にモス・アイズリーの酒場に足繁く通うようになった。アルコール中毒のマイオに酒を奢ることは、このアビシンの友情を獲得する最速の方法だったのだ。また、彼はモス・アイズリーの酒場のもう1人の常連客であるシスタヴァネンのラック・シヴラックとも親しくなった。そしてヤヴィンの戦いの直前に、マイオとカーンはオビ=ワン・ケノービと名乗るジェダイ・マスターがライトセイバーで別の常連客ポンダ・バーバを襲うところを目撃する。だが、この光景がマイオや彼の仲間の酒飲み客たちの注意を惹きつけたのはほんの一瞬のことだった。
数週間後、マイオはギャラクティック・アウトドア・サバイバル・スクール(GOSS)でインストラクターとして働く友好的なブラッブ、ドーラーと出会った。マイオがドーラーにシャイニングを1杯奢ると、ドーラーは大喜びし、彼に大量の酒と他のアメニティを提供してくれた。やがてブラッブは、マイオにGOSSでのインストラクターの地位を勧めてきた。この組織は砂漠アシスタントを失っており、次の学期までに欠員を補充する必要があったのだ。奴隷商人たちが彼を再び捕えるために追っていることを知ったマイオは、ドーラーに従って惑星OM813へ行くことに同意する。マイオは砂漠地帯での仕事をほぼ独占して働き、雇われてから2年後には、GOSSで最も信頼されるメンバーの1人となったのである。
ギャラクティック・アウトドア・サバイバル・スクールの学長であるボロサ・ウォレンは、反乱同盟軍に頑固に反対していたが、マイオをはじめとするGOSSの多くのスタッフ・メンバーは政治に対する関心が薄く、ただ与えられた命令に従うだけだった。だが、モス・アイズリー時代からのマイオの旧友であるラック・シヴラックは、実は同盟軍の主要な偵察員であり、彼はこのアビシンがウォレンから十分な距離を置いてくれさえすれば、反乱軍のよき新兵になっただろうと信じていた。
人物と特徴
マイオは暴力的かつ原始的な性格で知られており、タトゥイーンで最強の戦士の1人としての名声を得ていた。彼は非常に短気であり、自分に対する侮辱に気付くと、迅速かつ厳しい制裁を行っていたのである。例えば何者かが彼をモノックと呼ぼうものなら、彼は即座に戦いを挑むことになる。彼は自分の目を笑いものにする相手に対しては、命を奪うことさえ辞さなかったのだ。マイオは厳しい砂漠を生き抜いた経験と、その再生能力によって、長期にわたって水のない不毛な場所を生き延びることができた。やがて彼はよく訓練されたサバイバルの達人となったのである。だが、彼にはもう1つの友好的な一面もあり、チャルマンの酒場の他の常連客と社交的に接することも多かった。マイオは人生の大半を同種族と隔離された状態で生きてきたため、その個性は仲間のアビシンたちと異なっており、強い連帯感を持っていたのである。