ヤモスク
(戦いの調整者から転送)
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ヤモスク、またの名を戦いの調整者は、ユージャン・ヴォングが主として戦闘の調整の際に使用する生物である。ユージャン・ヴォングはヤモスクを用いてコーラルスキッパーなどの他の宇宙船へ命令を送り、彼らの行動を最適化していた。
解説
ヤモスクはユージャン・ヴォングの生物工学によって造られた知的生命体であり、戦いの調整者と呼ばれる役割を果たしている。このクラゲに似た骨のない軟体生物は躍動と興奮に満ちた赤い輝きを放つ球状の頭部に2つの黒く丸い目を持ち、たくさんのとぐろを巻いた震える触手を生やしている。それぞれの触手には太いものもあれば、フィラメントのように細いものもあり、すべてを伸ばすと全長数百キロメートルにもおよぶ。また、頭部からは1本の巨大な歯が生えており、レーザー・キャノンのように惑星を掘り進む力を持っている。ヤモスクはこの歯から液体を分泌させ、惑星の地殻の侵食を促進させることができるのだ。
ヤモスクは水中にプラスチックのような巨大な泡を吐き出すこともできる。これは空気の塊として働き、その中に入ったユージャン・ヴォングはヌリスや他の呼吸装置がなくても酸素を吸うことが可能になる。
また、テレパシーはヤモスクの最も大きな武器である。彼らのテレパシー能力は大規模なユージャン・ヴォング軍全体の意思疎通を手助けする。ヤモスクは自分の思考や感情を、人間を含む他の種族に投影することができるのだ。
そして、ヤモスクは素早く繁殖を行う。彼らは1体の子供を産むと、精神的に融合することによって即座に訓練を開始し、自分たちの果たすべき特別な役割について教えることになる。また、彼らの目の間を走る青い大きな脈打つ血管は転移点として機能し、テレパシーによってユージャン・ヴォングと精神を融合させるための信号を送りつけている。
戦いの調整者としてのヤモスクは完璧な意思の伝達を浸透させ、少なくとも激しい戦場へ向けて遠征する3隻のワールドシップの戦力を調整することができる。同時に多くのコーラルスキッパーを完璧に調和して飛行させ、通常の戦闘機の何倍もの効果を上げることができるのだ。しかしその一方で、ヤモスクが敵に滅ぼされるようなことがあれば、たちどころにして混沌が生じ、ユージャン・ヴォング軍は大惨事に見舞われることになる。