<スレーヴII>
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<スレーヴII>は、ヤヴィンの戦いのおよそ10年後に賞金稼ぎボバ・フェットが所有していた宇宙船である。彼はこの船を225,000クレジットで購入した。
特徴
<スレーヴII>はマンダロリアンの警察部隊でよく使われていたマンダルモーターズ社製のパトロール艇、パーシュアー級エンフォースメント・シップである。この船は海賊を相手にしても持ちこたえられるほどの耐久性を誇り、通常の警察の任務には十分すぎるほどの貨物スペースを持っていた。
<スレーヴII>は本質的には頑丈な船体と強力なトープレックス社製の軍事仕様シールド発生装置を備えた、重装備のパトロール艇である。主要な推進機構は2基のタイオン・ミル/サイ社製エンジンだが、一方で左舷の安定化装置の支柱には3基のコレリアン・エンジニアリング社製x41機動スラスターが取り付けられている。この3基のスラスターは個別に方向を調整することができ、<スレーヴII>に重装備のパトロール艇としては格段に素晴らしい性能を与えてくれていた。
武装面でも、<スレーヴII>は前方掃射用のツイン・ブラスター・キャノンとイオン・キャノン・タレットを装備している。そして、常に用心深いフェットは後方にもプロトン魚雷発射管と6発の魚雷が入ったマガジンを搭載しており、これは背後に密着して追ってくる者に不用意な奇襲を与えることになる。また、<スレーヴII>には<スレーヴI>と同様の高性能センサー・アレイも装備されていたが、この船には<スレーヴI>にあったようなステルス・システムは用意されていなかった。
噂によると、ボバ・フェットは<スレーヴII>にフォース・フィールドで囲まれた囚人用の監獄を5つ設置していたという。最大の標的であるハン・ソロの親友がウーキーであることを知っていたフェットは、監房区画に分子強化型監房壁と重力束縛室も用意していたと言われている。
歴史
タトゥイーンのサーラックから逃れた悪名高き賞金稼ぎボバ・フェットは、ハン・ソロへの復讐を誓っていた。ジャバ・ザ・ハットの死に責任のあるソロには、ハットの氏族から莫大な賞金が懸けられていたのだ。これはフェットにとって到底逃すことはできない魅力だった。彼は傷を回復させると、直ちにこの復讐計画を実行に移したのである。
だが、フェットが父ジャンゴから譲り受けた<スレーヴI>は新共和国当局によって押収されていた。そこで彼は新しい船を使い、実際にソロと対峙するまで素性を隠そうと考えたのである。フェットは偽名を使って<スレーヴII>を購入し、ソロを追うべく、この新しい愛機の改良に着手したのだった。
やがてボバ・フェットは密輸業者の月ナー・シャダーで宿敵ハン・ソロとチューバッカに遭遇したが、間一髪のところで2人を取り逃してしまう。彼はすぐに<スレーヴII>で飛び立ち、<ミレニアム・ファルコン>を追跡するが、ハンは<ファルコン>をサラ・ゼンドの<スターライト・イントルーダー>の格納庫に隠していた。だが、フェットは<イントルーダー>のハイパースペース・ベクトルを2重に調査することによって、ハンを銀河帝国の新しい首都惑星ビィスまで追跡することができたのだった。しかし、フェットは<ファルコン>をビィスの地表に追い詰めようとした際に惑星シールドと衝突してしまい、<スレーヴII>に深刻なダメージを受けてしまう。この衝突で安定化装置の柱が外れ、フェットの船は航行不能に陥ってしまったのだ。あらゆる点を考慮して、彼は惑星への軟着陸を行った。もし<スレーヴII>のシールドが落ちていれば、惑星シールドによって船は灰にされていただろう。そして、フェットは<スレーヴII>を修理するよりも、むしろハン・ソロの捜索を続けるために<スレーヴI>の奪回を目指すことを決め、それまでの間<スレーヴII>をドライドッグに入れておくことにしたのだった。