パウアン
(アンシエントから転送)
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パウアンは、惑星ウータパウに原住する痩せ細った近人間種である。彼らはウータパウン、または寿命が長いためアンシエントととも呼ばれており、ウータパウではもう1つの知的種族、ウータイたちと共存している。この2つの種族の共存はうまく機能しており、パウアンたちが惑星のリーダーシップ的役割を担当しているのだ。また、パウアンは他の種族から恐ろしい人々だと見られがちだが、実際には親しみやすく、この無名の惑星を訪れる訪問者たちを快く歓迎してくれる。
ウータパウはアウター・リムの外れに位置しているため、パウアンたちは長年にわたって隔離された歴史を歩んでいた。しかしヤヴィンの戦いの19年前、独立星系連合がこの惑星を征服した際に、彼らは銀河系における重要な役割を演じることになる。パウアンたちは共和国の支援を受けて連合に反抗し、さらに新秩序宣言に続いて帝国軍がこの惑星を支配してからも、彼らは帝国に対して反抗を続けたのだった。
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生態と外見
ウータパウに原住する2つの種族のうちの1つであるパウアンは、ヒューマノイドとしては長寿命であり、百年単位の人生を過ごすことになる。そのため、彼らはウータパウを頻繁に訪れる外界の人々から、アンシエント(古代人)というあだ名を付けられたのだった。
長身で威厳ある風貌のパウアンは、故郷を共有するもう1つの種族ウータイよりも高度に発達した種族であり、外界からウータパウを訪れる旅行者にとって、公の顔とも言うべき存在である。彼らは厚手の、それでいてきつく締められた衣装で顔と手を除くすべてを覆い隠しており、顔には暗い目と縦に走る縞模様が付いている。また、彼らはこの惑星の政府と、縦穴都市にある宙港施設を管理運営している。
歴史
パウアンは強風が吹き荒れるウータパウの地表で進化した種族だが、その後の気候変動によって、縦穴の奥深くへと移動することを強いられた。しかし、彼らはこの暗い都市郊外を好んでおり、やがてはウータパウの縦穴にある影に覆われた裂け目の中で繁栄を遂げたのだった。こうした好みから、彼らは青白い容貌へと変化し、さらに生肉を好んで食べることから、鋭い二重の歯を発達させ、より一層肌を青白くしていったのである。
このような縦穴に基づく文明では、都市ごとの隔たりが回避できず、そのためパウアンの遺伝子的系統や方言には様々なものが存在する。また、血統を遡る行為はパウアンの文化において敬愛すべきこととして扱われており、しばしば熱烈な伝統として認められている。他の文化的差異とともに、遺伝に関する論争が、過去に都市間の衝突や全面戦争へと発展したこともあったほどである。
だが、ティモン・メイドンという名の崇められたパウアンは、有益な原理から議論によって憲法を取り除くだけでなく、様々な縦穴都市の間における協定を起案することによって、本質的差異を抱える各共同体を統一させることに成功した。そしてクローン大戦の時代になると、彼の末裔であるティオン・メイドンが、パウ・シティの宙港管理官を務めていた。彼は先祖の伝統を引き継ぎ、外交的妥協の使い方を心得ていたが、好戦的な独立星系連合のドロイド軍と遭遇してしまう。グリーヴァス将軍が交渉の余地のない相手だったことは、ウータパウの人々にとって悲運でしかなかった。