ザイゲリアン
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ザイゲリアンは、惑星ザイゲリアに原住する赤毛の近人間種の知的種族である。この種族のメンバーは平均身長1.7メートル、体重およそ60キロの中型だった。ザイゲリアンの特徴は先端が尖った耳と、顔から突き出した多数の骨爪にある。この種族は長年におよぶ暴力と戦争、そして奴隷売買で知られており、彼らはそれを生きるための自然の秩序だと見なしていた。こうした事実から、ザイゲリアンはやや原始的な種族だと見なされていたが、同時に銀河中で恐れられていたのである。ザイゲリアン奴隷ギルドの創設者でもあるザイゲリアンたちは、クローン大戦の何世紀も前からアウター・リム・テリトリーで奴隷売買を営んでいた。その後、彼らはジェダイ・オーダーによって壊滅させられたが、やがて復活を遂げたのだった。
クローン大戦中、ザイゲリアンは奴隷帝国の拡大を目指し、ドゥークー伯爵率いる独立星系連合と同盟を結んだ。連合が彼らに惑星キロスで捕らえたトグルータの人々を提供し、ザイゲリアンはこの奴隷たちをオークションで売却しようと考えていたのである。だが、ドゥークーとザイゲリアンの女王ミラージュ・シンテルとの間に不和が生じたため、シンテルは命を落としてしまい、その間にトグルータたちはジェダイ・アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービによって救出されたのだった。そして銀河帝国の時代になると、帝国法A-SL-4557.607.232によって奴隷売買が合法化されたため、ザイゲリアンの奴隷ビジネスはさらなる成長を遂げることになった。彼らは帝国に奴隷を供給すると共に、その見返りを受け取り、帝国との密接な関係を維持していたのである。だがそのビジネスの性格上、ザイゲリアンは反乱軍の私掠船、賞金稼ぎ、その他のスペーサーたちの標的にもなっていたのだった。
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生態と外見
ザイゲリアンは二足歩行の知的種族であり、生物学的には人間に近い特徴を多く有している。この種族は尖った耳と、大多数において赤色(茶色の場合もある)の髪を生やしており、一部の人々はそれらをポニーテールやブレードとして束ねることを好んでいる。また、一部のザイゲリアンたちは髪にアクセサリーとして様々なビーズ玉を織り込んでいる。だが、この種族の最大の特徴は顔面の皮膚から隆起した一連の骨爪であり、それによってゴツゴツとした外観を与えている。種族の大半のメンバーは頬から特に大きな2本の爪を伸ばしており、眉の上から顔の他の部分に沿って、より小さな爪が多数並んでいるが、中には例外的に頬爪だけの個体や、爪を一切生やしていない個体も存在する。さらに女性は男性に比べてこれらの爪が少ないが、その代わりに耳がやや大きい。
平均寿命81年のザイゲリアンは10歳で思春期を迎え、17歳で成人、40歳で中年、61歳で老人と見なされる。中型種族の彼らは通常、1.7メートルまで成長し、体重はおよそ60キロである。一般に彼らは黄ばんだ皮膚を持ち、肉体的には強靭だが、一部は肥満に苦しんでいる。また、ザイゲリアンは銀河標準ベーシックを話すことができる。
社会と文化
好戦的種族であるザイゲリアンは心身ともに強靭であり、それを権威と権力を手にするための手段として強く重んじている。彼らは、強い者が弱い者を力で支配することが自然界における命の掟だと信じているのだ。したがって、ザイゲリアンにとって奴隷制度は当たり前の存在であり、彼らの文化では弱さを見せることは死、あるいは隷従を意味することになる。そのため、この種族は他者が自分たちに挑むことを思い留まらせようと、あえて危険で予断を辞さないイメージを磨き上げているのだ。この戦略はうまく働いており、ザイゲリアンは一般に原始的だと思われているが、実際には暴力、略奪、奴隷売買、そして戦争の歴史によってその名を馳せており、銀河中の宇宙港で恐れられている。この種族の生来の肉体的強さは様々な武器の使い方を習得することでさらに向上されていった。また、ザイゲリアンは翼の生えた生物など、様々な動物を利用して故郷の惑星を移動しており、これらはザイゲリアンの警察部隊として知られるスカイ・ガードでも使用されている。
ザイゲリアンの人々は氏族と階級によって組織されている。彼らには貴族階級が存在するが、そこに属する者の多くは高貴な身分にも関わらず、軍隊での経歴を追い求めている。ザイゲリアンの国家元首は君主であり、女性の支配者たちにザイゲリアンの最高位女王の称号が与えられる。だが、ザイゲリアン社会の中心はアウター・リム・テリトリーの奴隷売買を一手に束ねるザイゲリアン奴隷ギルドである。クローン大戦から何世紀も前に発足したこの組織は、彼らの領域で大いに繁栄したが、それは組織自体がよく統制されていたことと、アウター・リムにおける銀河共和国の監視の目が緩かったことによるところが大きい。ザイゲリアンの奴隷商人はギルドに加入するために年会費を払う必要があり、その後、仕事を行う場所を割り当てられる。割り当て地の大きさは惑星1つから星系全体まで様々であり、それらは奴隷商人が組織に納めた金額によって左右される。また、トゥイレックたちはザイゲリアンを他の奴隷売買組織と比較して、より高潔な存在だと考えていた。なぜなら、ザイゲリアンの奴隷売買に対するアプローチによってトゥイレック社会が受けたダメージが減少したのである。