装甲型強襲用戦車
(AATから転送)
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装甲型強襲用戦車(AAT-1、またはAAT)は、銀河帝国の樹立前に主として通商連合および独立星系連合で使用されていたリパルサー・タンクである。この戦車はナブー侵略とその後のクローン大戦において、最も広く利用された兵器の1つだった。
AATはバクトイド・アーマー・ワークショップ社によって開発された兵器であり、最も重要な部品はすべて機体の後方に配置されていた。OOMパイロット・バトル・ドロイドによって操縦されるAATは、通商連合の地上部隊で重要な位置を占めていたのだった。
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特徴
装甲型強襲用戦車は、ナブー侵略およびその後の占領の間に通商連合のドロイド軍で使用されていた戦闘車両である。AATはバクトイド・アーマー・ワークショップ社の製品としては最も重武装かつ重防備な戦車だった。
主として前線への激しい攻撃のために用いられたAATは、主砲として長い銃身を持つタレット型レーザー・キャノンを装備しており、より小さな敵を標的とする際には、それを補助する第2レーザー・キャノンが用いられた。また、車体の最下部付近に位置する1対の短距離型対人ブラスターは、主として敵兵に対する集中攻撃の際に用いられていた。
この戦車は標準型高エネルギー砲弾を発砲するための汎用発射管を6門装備しており、厚い装甲をも貫く対戦車用砲弾や、建造物を破壊するために作られた爆弾バンカー・バスターなど、様々な砲弾を発砲することができた。これらの砲弾は発砲されると同時にプラズマに包まれ、速度と貫通力が増幅される。通常、AATは55発以上の砲弾を搭載することができたが、これらを使い切ると通商連合の上陸艇やルクレハルク級バトルシップ、または基地へ一時帰還しなければならなかった。AATはそこで安全に車体下部を取り外し、砲弾が補充された基部と交換することによって、再び攻撃を行える状態になるのだ。
防御面では、AATは厚い装甲プレートに覆われており、車体の鼻先には頑丈な衝角が付けられていた。また、バクトイド社の他の多くの製品と同様に、AATもメイン・リアクターやパワー変換機などの重要な部品およびシステムは、すべて車体の後部付近に配置されており、結果的に防御力を高めていた。
通常、AATの乗員は4体のOOMバトル・ドロイドによって構成される。1体のパイロットと2体の砲手は車体の中心部にある小さなコクピットに搭乗し、指揮官のドロイドが戦場センサー、通信装置一式、補助操縦システムに囲まれた状態で、メイン・レーザー・キャノンの真後ろに座っていた。パイロットと指揮官は双方とも双眼鏡型カムや潜望鏡型スキャナを使用して状況を確認することができ、ドロイド司令船からの詳細な情報をダウンロード受信するために、AATのメイン・コンピュータにも直接接続することが可能である。また、パイロットはフロント・ハッチを開けることで、戦場の様子を直接見ることもできた。
一方で、敵の兵員や施設への攻撃以外にも、AATはバトル・ドロイドを戦場へ送り込む目的で使用されることがあった。車体には左右の両側面にそれぞれ3本の枷が取り付けられており、1台のAATで6体以上のB1バトル・ドロイドを運搬することが可能である。
歴史
ナブーへの侵略に先立って、通商連合はアウター・リムにある辺境の惑星でAAT同士を互いに戦わせ、実戦テストを行っていた。また、より実践的な評価を測定するために、通商連合はカーサック星系の惑星ロックでも、海賊たちを相手にAATを実戦使用している。これらの戦いは非常に激しいものとなり、結果的にナブーに投入されたAATには戦闘による生々しい傷跡が数多く残されていた。
ナブーの戦い後も、通商連合はロックや他の惑星でAATを使い続けていた。それに併せてバクトイド社も特別仕様のAATを数多く生産しており、機動性を高めた機種や、偏向シールドを装備した機種も開発されている。