SRT自律型短距離輸送機
(SRTドロイドから転送)
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SRT自律型短距離輸送機(SRTドロイド)、別名フォークリフト・ドロイドは、ドロイド工場などの大規模工業エリア内で大型カーゴを運ぶために使用するリパルサーリフト・ドロイドである。
解説
SRT自律型短距離輸送機は、過酷な労働に耐えうるよう設計された重工業用ドロイドである。このドロイドは工場内で終日稼動し、最初から使用されている部品の大半を1標準年以内にオーバーヒートさせてしまうことで知られていた。
SRTは「短距離輸送(Shot-Range Transport)」の略称であり、正確に言うと、このドロイドは非精錬素材、道具、完成品などをハブ工場から別の工場へと運ぶためのドロイドである。しかし、ジオノーシスのドロイド工場のような巨大鋳造施設内では、SRTは事実上すべての稼動状況を見極める監視者として働いていた。SRTは多重階層のハイブ内をリパルサーリフトで移動し、コンベアの故障がないことや、すべての燃料タンクおよびパーツ容器が満たされていることを確認していたのだ。
ジオノーシスのような惑星で行われている事業では、莫大な量の資源が消費され、無数の兵士たちが輩出されていた。そして、SRTドロイドには生産過程をスムーズに運ばせるため、物資の出入りの両方を管理する責任があった。SRTは工場の中心に位置するパワー・スポークを通じて充電を行うことができたが、その間の休止状態もわずか数分程度でしかなかった。
ジオノーシスのSRTドロイドはバクトイド・コンバット・オートマタ社の製品であり、それらが最初に製造された同社の工場内で働かされていた。各ドロイドには巨大な楕円形の頭部が付けられており、そこには耐熱シールドの施された光受像器や、レーダー・マッピング・センサー・ノードを備えていた。また、SRTは2本の多関節式アームで貨物を持ち上げるが、その先端には工場の制御を行う際に適した細い2本の指が取り付けられていた。
SRTは商業用リパルサーリフト・エンジンによって自重の10倍の荷重にまで耐えることができ、前面に付けられた厚いパレットに貨物を乗せて運んでいた。バクトイド社製SRTは特に知性が高いわけではなく、目先の仕事に集中するようにプログラムされていた。また、SRTはドロイド言語のみを用いた会話しかできないが、彼らは定期的に工場の中央コンピューターと接触しており、あらゆるリモート端末で指示入力を受信していた。
銀河系ではSRTの細身のバリエーションが広く普及しており、競合する何十ものドロイド会社によって販売されていた。パブリックテクニック社のモデルには平らなパレットの代わりに4面体の容器が採用されていた機種もあり、同社はこのSRTを主に建設会社に対して販売していた。また、ゴーコープ社や、その子会社であるユーティリテック社などの他のグループでは、貨物エリアがボックスカーのように完全に隠蔽されたSRTを販売していた。これらは地方政府に廃品収集装置として販売され、大きな成功を収めたのだった。
非常に多くの建設プロジェクトが行われていた惑星では、道具や瓦礫の山を積んで縦横無尽に空を横切るSRTをよく見かけることができた。そのため、それを知る無法者たちは、ときおりSRTを使って奴隷、スパイス、クリスタライン・ヴァーテックスなどの禁制品を運び、当局の目を欺いていた。同様に、バイブロスの戦い前には、共和国のARCトルーパーがSRTドロイドの一隊をハイジャックし、分離主義勢力の戦線に忍び込んだこともあった。