TIEアグレッサー
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TIEアグレッサーは、銀河帝国で使用されていた多目的宇宙戦闘機である。
特徴
多くのTIEシリーズと同様に、TIEアグレッサーはシールドと装甲を犠牲にして火力と機動性を向上させていた。また、この戦闘機は様々な目的の任務に強みを持っていたが、TIE/INインターセプターやTIE/saボマーなどの特化した機能を持つ機種と比べて高価であり、パイロットにより高度な訓練が必要だった。そのため、アグレッサーは限定された範囲で使用されただけに留まり、試作段階を終えることさえできなかったのである。
この船は背面上部にレーザー・キャノン・タレットを搭載しており、追跡機から機体を守ることができた。腕のいい砲手が搭乗している場合、後方タレットから極めて正確かつ回避しづらい攻撃を行うことができるため、すべてのシールド・パワーを前面に割り当てていたときでも、敵機による後方や上方からの攻撃を非常に困難にすることができたのである。多くのTIEアグレッサー・パイロットは戦闘ゾーンの淵に沿って飛ぶ訓練を受けており、味方とまさに交戦中の敵機を自由自在に狙撃することができた。また、アグレッサーを追ってくる敵機があれば、パイロットが戦闘ゾーンから離れて飛び、追跡機を後方タレットで狙い撃ちすることも可能である。さらにその間に僚機が反乱軍戦闘機の後方に回り込むこともできた。アグレッサーは帝国軍の宇宙戦闘機設計の哲学を敢然と打ち破った機種であり、低コストとメンテナンスの容易さに生存率と性能を組み合わせた戦闘機だったのだ。
多くの帝国軍戦闘機と同様に、アグレッサーも筐体が小さく作られていたため、捕捉することが困難だった。その反面、タレットに追加パワーを割り振るためにある程度の余剰なスペースが必要であるため、機動性が犠牲となっていた。さらにこのタレットを1列に発砲するためにも機体側面の周辺に余分なスペースが必要となるため、アグレッサーは他の多くのTIEシリーズと比較してイオン化パネルや放射線パネルが明らかに不足していたのである。こうしたスペース不足によって、アグレッサーに使用された標準型TIEのコクピット・ポッドは、顎部に搭載されているはずの武器が取り外されており、代わりにモジュール型前方レーザー・キャノンのための外部ラックが使用されていることが多かった。
歴史
TIEアグレッサーはデス・スターIの破壊以前に開発された戦闘機であり、帝国軍が反乱同盟軍と関係する輸送量の増加に気づいたことによる直接的な対抗策の一環だった。
反乱軍パイロットたちは、アグレッサーを破壊する最も効果的な方法が正面からの直接攻撃または下方からの攻撃であることを即座に見抜いていた。だが、彼らがこれらの戦術を成功させられるポジションに入るには、アグレッサーのパイロットがミスを犯すという偶然に期待する必要があったのだ。
アグレッサーの反動的な航行スタイルはさらなる発達を妨げる要因でもあった。反乱軍パイロットがアグレッサーを追跡してはいけないということを学んでしまえば、この戦闘機は二度と利点を活かすことができなくなるのだ。反乱軍パイロットはこの戦闘機を軽視できない厄介者と見なしており、その最善の対処法は放置しておくことだと考えていた。そしてアグレッサー・パイロットが欲求不満に陥り、前方からの攻撃を仕掛けてくれば、それが最も容易に撃墜できるときだったのである。