ザ・ワンズ
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ザ・ワンズは、クローン大戦中に惑星モーティスで暮らしていた極めて強力なフォース使いの家族である。この家族は父を家長とし、さらにフォースのダークサイドの化身である息子と、ライトサイドの化身である娘を加えた3人で構成されていた。また、息子と娘は双子の神、あるいは単に精霊としてナイトシスターの文化によって崇められていた。
目次 |
歴史
起源
クローン大戦より100万年以上もの昔、銀河系にはセレッシャルと呼ばれる、宇宙を大規模に再構築する力を持つとされた謎の種族が暮らしていた。最古のキリック・ハイブであるサラットによると、ザ・ワンズはセレッシャルの再来だという。サラットは、ザ・ワンズが名もなき熱帯の惑星の間欠泉から姿を現したことを明確に覚えていた。そして彼らは、父、息子、娘の3人だった。息子と娘はセンターポイント・ステーションの建造の調整を助けるため一時的にハイブ・マインドに加わり、キリックたちはこの2人を通じてその記憶を得たのである。ただし、キリック・ハイブの集合記憶は人間の心のように事実と創作を区別しないことに留意する必要がある。個々の記憶が集合の一部となり、それが神話や明らかに正しい事実、あるいはホロドラマの筋書きとなり、キリックの歴史となったのだ。
当初、ザ・ワンズは間欠泉の近くに自分たちで家を造り、そこで平和と調和を保ちながら暮らしていた。父は子供たちに、決して力の聖水を飲まず、知識の泉に浸からないようにと警告してた。しかし2人は最終的に父の命令に背き、聖水を飲んだ息子がダークサイドの力を手に入れ、泉に浸かった娘がライトサイドの力を授かったのである。その後、子供たちはジャングルに自分たちの領地を要求し、父が2人の間に平和を維持しようと努力する一方で、兄妹は互いに争うようになったのだった。
アベロスの来訪
あるとき、1人の若い女がどういうわけか彼らの惑星を訪れた。最初に彼女は召使いとなり、ザ・ワンズの必要に応じて世話や料理を行っていた。だが、やがて彼女は母となり、父を溺愛し、娘と息子の関係を修復させることに成功したのである。また、彼女は息子に、フォース・ライトニングで彼らが暮らす峡谷の壁に新しい部屋を作るなど、その破壊的な力を建設的な目的に使うよう促した。しかし、彼女は既に死の運命になり、年老いた結果、もはや子供たちの間に平和を維持することができなくなっていた。不老不死の子供たちは争いを再開し、母も父もそれを妨げることはできなかったのである。
そしてある日、3人が家の中庭で戦っていたとき、母はかつて息子がしたように密かに聖水を飲み、続けて娘と同じように泉に体を浸した。父がフォースで彼女を引き出すが、既に遅かった。彼女は母ではなくなり、混沌をもたらす者、アベロスとなったのである。アベロスは息子と娘の双方に襲い掛かり、2人を屈服させた。その後、父が子供たちを助けに入り、アベロスを残して2人を惑星から連れ去ったのだった。
その後、娘と息子はサラットのハイブをはじめとするキリックの助けを得た。2人は彼らのハイブ・マインドに加わり、自分たちのフォースの力を分け与えたのである。ハイブの知識を共有した子供たちは、モーを作り、それを維持するためにセンターポイント・ステーション、シンクホール・ステーション、他の装置の建造を指揮し、そこにアベロスを閉じ込めたのだった。
その後、父はモーティスと呼ばれるモノリスに囲まれた惑星に家族で移住し、そこで子供たちを制御すると共にフォースのバランスを維持していた。サラットは、フォースの流れが変わり、時の流れが変化するとき(流れが行くはずのない方向へ進むとき)、アベロスは脱出するだろうと語った。息子と娘がキリックのもとへ戻り、力を合わせて彼女を再び閉じ込めるまで、彼女は争いと破壊を扇動し、銀河系に混乱と無秩序をもたらし、恐怖と死と崩壊を糧にするだろうというのだ。さらにサラットは、このサイクルは数十万年周期で同様に繰り返されるだろうと予言したのである。
ゼンダーの訪問
ヤヴィンの戦いのおよそ24,500年前、ジェダイ・ナイト・ゼンダーがモーティスを訪れ、ザ・ワンズと遭遇した。だがゼンダーは、フォースの本質に関する彼らの主張が他のフォース集団のそれと比べて正当性において大差のないものだと考えたのだった。
選ばれし者の到着
父がジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカー、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービ、ジェダイ・パダワン・アソーカ・タノの3人をこの惑星に招き入れ、スカイウォーカーが本当に予言された選ばれし者なのかを確かめようとしたとき、息子は父をモーティスの短剣で殺害し、モーティスから脱出する際の障壁を排除しようと試みた。だが、娘が自らを犠牲にして父の盾となり、短剣に刺されたため、フォースの均衡が破れたのだった。
その後、息子は再び父の殺害を試みるが、父が唐突に短剣を奪い、それで自分自身を貫いたことで、彼は衝撃を受けた。息子は力を失い、スカイウォーカーに殺害されたのである。そして息子の死の直後に父も息絶え、フォースの中に消失したのだった。これによってザ・ワンズは滅び、モーティスそのものも閃光の中に姿を消すことになる。ジェダイたちはモノリスと遭遇した直後の元の世界に戻ったが、惑星やその住人たちが存在した証拠は一切残されていなかった。
その後
ヤヴィンの戦いの44年後、アベロスが復活したとき、選ばれし者アナキンの息子であるグランド・マスター・ルーク・スカイウォーカーは、ジェダイ公文書館で自分の父とその師がモーティスで経験したことについて、任務の報告書を読んだ。それをサラットのハイブから集めた情報と合わせたルークは、アナキンが均衡の守護者になることを拒否し、その結果、悲劇的な出来事が連鎖的に起こったことに気付いたのである。ザ・ワンズの死によって銀河系が闇へと移り変わったことは、その後65年にわたって続いた多くの争いと混沌によって十分に示されていた。そして、ジェイセン・ソロが未来の方向を変えようとした結果ダークサイドに墜ち、シス卿ダース・ケイダスとなったとき、彼は愚かにももう1つの別の事象を引き起こし、センターポイント・ステーションを破壊することでアベロスを解放してしまったのである。ザ・ワンズが死んでいたことで、アベロスは激しい混沌と破壊を自由に続けることができたのだった。
ルークとダース・クレイトの手によってアベロスが倒された後、ルークはジェダイとシスが新しいザ・ワンズにならなければならないと考えた。彼らは自らのバランスを維持する必要があったのだ。