ピストウカ・サボタージュ・ドロイド
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ピストウカ・サボタージュ・ドロイド、通称バズ・ドロイドは、独立星系連合が宇宙戦の際に群れで放っていた昆虫型オートマトンの一種である。これらは展開されたドロイド群の中に偶然突入してしまった宇宙戦闘機の中隊に深刻な被害を与えることができた。バズ・ドロイドはおよそ25センチ程度だが、役割を果たすのに十分な武装をしており、通常はドロイド・トライ=ファイターやヴァルチャー・ドロイド・スターファイターから発射されるディスコード・ミサイルによって放出されていた。
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デザインと機能
バズ・ドロイドは標的を破壊するのではなく、動作不能にすることに重点を置いていた。これらのドロイドはドロイド・トライ=ファイターによって展開された際に極めて効果的だったことから、独立星系連合はヴァルチャー・ドロイドにも同様に搭載させたのだった。また、バズ・ドロイドは最低限の移動能力を確保する推進ジェットしか装備していないが、殻を被った状態でも歩行することができた。彼らはいったん敵の宇宙戦闘機と接触すると、磁気パッドを使って足場を確保する。外殻は熱拡散合金でコーティングされており、敵のシールドを突破することもできた。さらに本体は衝撃吸収性素材で作られていた。
また、コルサントの戦いの最中にバズ・ドロイドの一群がオビ=ワン・ケノービのアストロメク・ドロイド、R4-P17のドーム型頭部を剥ぎ取ったときのように、彼らは会話を通じて交信することができた。
武器システム
バズ・ドロイドが装備する道具類は、個体や任務によって様々だが、コルサントの戦いで使用されたドロイドたちは、ドリル・ヘッド、プラズマ・カッティング・トーチ、円形ノコギリ、プライング・フック、ピケット・ピンサー・アームを装備していた。また、バズ・ドロイドのセンサー・アイには多重フィルターとX線センサーが組み込まれていた。ダース・シディアスはバズ・ドロイドの製造業者に共和国の宇宙戦闘機の設計図を提供し、最大の効果を実現させていたのである。
歴史
コルサントの戦いの間、オビ=ワン・ケノービのジェダイ・インターセプターがバズ・ドロイドの群れに覆われ、彼のアストロメク・ドロイド、R4-P17が破壊されてしまった。オビ=ワンの元パダワン、ジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーはドロイドたちを砲撃して彼を救おうとするが、オビ=ワンの機体に残された左翼の大半が失われてしまう。そこでアナキンはドロイドをそぎ落とそうとし、オビ=ワンとアナキン双方の戦闘機にさらにいくつかのシステム損傷を招くことになるが、ほぼすべてのバズ・ドロイドを破壊することができた。そして最後の1体がアナキンのインターセプターに乗り移ると、彼のアストロメク、R2-D2が組み込み式電気パイクで中央の眼に打撃を与え、このバズ・ドロイドを破壊する。バズ・ドロイドはアナキンの戦闘機の上で跳ね上がり、エンジン噴射の後方へと吹き飛ばされたのだった。
ダース・シディアスが独立星系連合に対して銀河共和国の宇宙戦闘機の設計を開示したため、バズ・ドロイドは極めて恐ろしい兵器となった。これらのドロイドはその有効性を示すと共に、戦闘においても敵機を次々と破壊していったのである。だが、分離主義評議会の幹部たちがシディアスの新しい弟子、ダース・ヴェイダーによって処刑された後、バズ・ドロイドはすべて作動を停止させられたのだった。
クローン大戦終結の時点で残っていた何十億ものバズ・ドロイドは、後にその大半がジャンク・ヤードにおける解体作業に使用されていたが、一部はドロイド闘技場へと運び込まれていた。その後、闘技場で戦っていたドロイドたちはザーン連合の手に渡り、銀河内乱の間に敵の船のシステムに大打撃を与えるための兵器として大量投入されたのである。ザーン連合はバズ・ドロイドの放出にスターヴァイパー・スターファイターを使用していた。