IT-O尋問ドロイド
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帝国保安局(ISB)によって考案されたIT-Oは、銀河帝国で使用されていた尋問ドロイドである。IT-Oの使用はISBによって厳格に管理されていたが、高位のモフたちや軍事情報部、さらにはコンプフォースの手に渡った個体もいくつか確認されている。また、帝国尋問官やストームトルーパー駐留部隊の指揮官たちもこれらのドロイドを使用していた。
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特徴
一般に拷問ドロイドとしても知られるIT-O尋問ドロイドは、銀河共和国の時代には禁止されていたテクノロジーであり、後に帝国軍によって考案された最も忌むべき発明の1つとなった。シンプルな設計のIT-Oは直径1メートルにも満たない光沢のある黒い球体であり、低出力のリパルサーリフトによって空中に浮遊し、原始的な音声合成装置によって会話を行うこともできた。このドロイドの表面は機能を端的に表しており、音声拷問装置、電気ショック装置、拘束爪、酸噴射機、レーザー・メス、パワーはさみ、巨大な注射器などが取り付けられていた。内部スペースには多種にわたる液状の薬剤が収納されており、なかには恐ろしい針を通じて投入される自白剤のベイヴォ6やOV600なども含まれる。こうした薬品類は激しい痛みこそ伴わないが、精神に刺激を与え、幻覚症状を引き起こすことがあるのだ。
尋問ドロイドには光学センサーと音声受信機も搭載されており、囚人の苦痛にゆがむ表情や叫び声を受信することができる。また、このドロイドのプログラムは薬学、心理学、外科医学、およびヒューマノイドの生理学全般を網羅していた。 生命反応モニターは相手が意識を失う瞬間を予測し、全力でそうならないように努め、内部に搭載された記録装置は拷問中の悲鳴の中に含まれるどんな些細な情報も漏らさずに記録していた。さらに、発達したセンサーによって、囚人の心拍数や筋力の状態、音声パターンを分析し、自白の信憑性を見極めることも可能である。
歴史
帝国軍は捕らえた反乱軍兵士に対する尋問のためにこれらの拷問ドロイドをよく使用していた。しかし、レイア・オーガナ姫はIT-Oとダース・ヴェイダーによる精神探査に耐え抜き、反乱軍の秘密基地の所在を暴露しなかった。彼女はオルデラン王室の一員として保持する重要な情報を守るため、子供の頃から様々な拷問に抵抗する訓練を受けていたのだ。