サーマル・デトネーター
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サーマル・デトネーターは、軍人、犯罪者、賞金稼ぎ、傭兵などに人気の高い、極めて不安定な手榴弾タイプの武器である。サーマル・デトネーターは少なくともヤヴィンの戦いの4,000年ほど前から使用されていた。
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特徴
サーマル・デトネーターは極めて強力かつ厳重な規制を受けた爆破装置である。この小さな金属球の外見は通常の手榴弾に似ており、サーマイトまたはアクシダイトの外装の内部にはバラディウムと呼ばれる合成爆発物が含まれている。デトネーターのスライド式トリガーが押されると、6秒間のタイマーがカウント・ダウンを開始し、警告の光とアラームが作動する。このとき爆発を解除する唯一の方法は、トリガーを元の位置に戻すことである。また、タイマーの時間は手動で最大5分までに調節することもでき、またトリガー・ピンをデッドマン・スイッチ式に切り替えることも可能である。この方式の場合、インジケーター・ライトのそばにある小さなスイッチが安全位置から外れていれば、トリガーを放した瞬間に爆発することになる。
デトネーターが爆発すると、バラディウムの核融合反応によって外へ急速に広がる粒子の場が形成され、実質的にすべてを炎で覆い尽くす莫大なエネルギーと熱が放出される。バラディウムの核は数秒で燃え尽き、球面状の粒子場は自己崩壊を開始する。この炎の球体の中にあったものはすべて消え去り、一方でその境界より外側にあったものは無傷で残るのだ。
バラディウムは極めて不安定な物質であるため、震動や過度の高熱にさらされると自然に核反応を起こしてしまう。そのため、デトネーターは落とされたり、大気中で投げられたりしたとき、あるいは特に明確な理由もなく、突如爆発してしまうこともある。そのため、これらの使用は軍事目的のみに制限されており、一般市民の所有は法的に禁止されていた。しかし、その有用性には多くの需要があり、闇市場における取引価格も1個当たり2,000クレジットにまで高騰していた。
利用
帝国軍のストームトルーパーが装備していた標準的なデトネーターのバラディウム核は小型であるため、その爆破半径は5メートルほどだった。一方、レイア・オーガナ姫によってジャバ・ザ・ハットの宮殿に持ち込まれたクラスA・サーマル・デトネーターの爆破半径は20メートルにも達する。また、一部の犯罪者が所有する改造型デトネーターには、爆破半径が100メートルにもおよぶものがあった。
また、サーマル・デトネーターは1つの爆発で2メートル以上の厚さのパームクリートを崩壊させることができるため、兵士たちは破壊任務にこれらの爆弾を使うことが多く、退却時の後方撹乱にデトネーターのブービー・トラップが使われることも多かった。