ティアン・カイラー
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ティアン・カイラーは、銀河内乱の時代における反乱同盟軍の一員である。当初、彼女は銀河帝国のサブ・アダルト・グループのメンバーだったが、後に上官から帝国保安局のメンバーに選ばれた。しかしその後、カイラーは大きな不満を募らせるようになり、ついには反乱軍に亡命したのだった。
解説
帝国保安局(ISB)の一員となるためサブ・アダルト・グループ(SAグループ)から身を起こした者たちの多くは、単なる狂信者として片付けられることが多かった。だが、中にはティアン・カイラーのようにこの常識を覆した人物も存在する。
彼女は冷酷かつ実践的な性格によって、SAグループの幹部たちから早期に見出され、訓練のため即座にISBへと連れて行かれた。そして訓練の後、カイラーはコルサントの捜査当局施設への侵入に成功し、反乱同盟軍の破壊活動家を見つけ出したことで、絶大な反響を得たのである。彼女の行動力に満足し、彼女が周囲に溶け込む天性の才能を有していることに気づいた上司は、カイラーに最重要任務を与えるようと着手したのだった。
彼女はベスピンにおける未登録のティバナ・ガス採集について調査を命じられた。カイラーは帝国軍に占領されたアンドーを逃れ、他のアンドアンの役人や数名のアクアリッシュ労働者と共に避難所を探しているコレリアンの採鉱関係者を装っていた。彼らはクラウド・シティから大歓迎を受け、採鉱ギルドで働くようになる。そして、このスパイたちはすぐにベスピンにおける不法な採鉱事業の全貌を暴いたのだった。
カイラーはこの情報をダース・ヴェイダーへと送信した。シスの暗黒卿はクラウド・シティが事業の実態を隠し、銀河帝国に対する貢献の義務を果たしていないという事実を利用して執政官ランド・カルリジアンを脅迫し、ルーク・スカイウォーカー捕獲への協力を強制したのである。
ISBはカイラーの働きに満足し、彼女に昇進を約束した。だが、乱暴なアクアリッシュの採鉱者がガス採集所で反乱を起こし、大騒動を引き起こしたことで、彼女の望みは砕け散ってしまう。これらの労働者たちは帝国によって処刑され、カイラーも彼らをコントロールできなかった責任を問われて叱責を受けたのだった。彼女は引き続き諜報活動を行い、クラウド・シティ内で反乱同盟軍の支持者の除去を行っていたが、ISBから昇進を持ちかけられることは二度となかった。彼女はこうした不満から反乱軍の信奉者へと転向し、亡命を決意する。カイラーは反乱軍にクラウド・シティの防衛に関する情報を提供し、これはベスピンの解放に大きな役割を果たすことになるのだった。