ポッドレーサー・パイロット
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解説
ポッドレースの歴史は動物に戦車を引かせて競い合った古代競技にまで遡ることができる。このレースに革命をもたらしたのはフォーボスという名の無謀な機械工だった。遠い昔、彼は戦車のデザインを再構築し、機体をリパルサーリフト・ポッドに、それを牽引する動物をロケット・ジェット・エンジンに換装した。これによって全く新しい、危険なレースが誕生したのである。
銀河共和国はその晩年にポッドレースを禁止する法を定めたが、不法行為の横行するアウター・リムではその法も行き届かず、興行的にも大成功を収めていた。なかでもタトゥイーンで行われるブーンタ・イヴ・クラシックは最大の人気を誇るレースだったが(同時に最も死亡率の高いレースでもあった)、それは辺境の惑星で開催されていた無数のレースのほんの1つに過ぎない。氷河惑星アンドー・プライムではベンドゥの修道僧がスポンサーとなって氷の競技場を活かしたレースが行われていた。水の惑星アクイラリスには水没したオールド・シティの遺跡を使った競技場が作られていた。ガス惑星オード・イバナでは連結した橋と浮遊採鉱都市を結ぶ危険なコースが用意されていた。熱帯のバルーンダは湿地帯の古代遺跡でパイロットたちに悲鳴を上げさせていた。工業によって荒廃した惑星モン・ガザはレースのためにスパイス鉱山を開拓した。そして、おそらくポッドレースの世界で最も有名な惑星マラステアは、メタンの湖や山脈を活かしたマラステア100やヴィンタ・ハーヴェスト・クラシックなどの注目に値するレースを開催していた。
アナキン・スカイウォーカーが解放されるきっかけとなった運命のブーンタ・イヴ・クラシックでは、全部で18機のレーサーが参加していた。しかし、無事完走できたのはたったの6機である。
モス・エスパのコースはスターライト平地に建てられた競技場から始まる。スタート直後、ウォルドー平地を横切る曲がりくねった渓谷では、各レーサーは一直線に並ばなければならない。渓谷を抜けるとそこには巨大な房状の岩層に支えられたマッシュルーム・メーサが広がっている。その後、メッタ・ドロップと呼ばれる急な勾配をくだり、イヴ・クレーターの谷へと進む。この狭いノッチを超えるとベガーズ渓谷に入り、広大な大砂丘海へと続く。最も危険なエリアの1つであるアーチ渓谷では、他の渓谷に入る前にフィップ、ジャグ・クラッグ・ガージ、ラグーナの洞窟を通らなければならない。洞窟を出ると、デューン・ターンと呼ばれる過酷な渓谷に入るが、そこはタスケン・レイダーたちのキャンプ場として知られている。サンド・ピープルの狙撃を生き延びたパイロットたちは、ザ・コイル、ジェット・シュート、コークスクリューなどのある最後の渓谷に入るが、その前に岩の多いビンディ・ベンドを回避しなければならない。デヴィル・ドアノブを経てコークスクリューを抜けると、競技場へ続く広大なハット平地が見える。ブーンタ・イヴ・クラシックはこのコースを3周することによって完走となるのだ。
クローン大戦後、ポッドレースの人気は急激に落ち込み、銀河系の著名な競技場は多くが空のまま放置されているか、または他の娯楽施設に改装されている。
32 BBY ブーンタ・イブ・クラシック出場者
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