マラステア
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マラステアは、ハイディアン・ウェイに面した、ダグの故郷の高重力惑星である。
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概要
マラステアは、森林、砂漠、メタンの沼、河川など、様々な地形を持つ惑星である。最大の特徴は地下に埋蔵された豊富な燃料であり、これによってこの惑星はポッドレースの開催地として親しまれるようになった。そこからダグのセブルバのような、地元のみならず宇宙的規模のスター選手も輩出され、マラステア100、ダグ・ダービー、セブルバ・レガシー、フォウボス・メモリアル・ラン、ヴィンタ・ハーヴェスト・クラシックなどの有名なレースが開催されるようになったのである。
歴史
マラステアは長きにわたってジロ・ビーストと呼ばれる巨大生物の脅威に晒され、原住種族のダグたちが捕食されていた。だが、惑星に埋蔵された燃料がこの怪物に対して毒性を示すことが発見されると、やがてダグたちが優勢となり、ジロ・ビーストは絶滅に追いやられたのだった。
ヤヴィンの戦いのおよそ8,000年前、ハイディアン・ウェイ交易ルートに面しているという利便性から、銀河共和国はこの惑星に植民地を設立した。そしておよそ7,000年後、グランの入植者たちがこの惑星に入植を開始したのである。だが、グランとダグとの最初の接触は血塗られたものとなり、長期にわたる凄惨な戦争を引き起こすことになった。やがてグランが銀河元老院における権力と影響力を利用したことによって、共和国はグランに有利な条件でこの戦争を調停したのである。
その結果、ヤヴィンの戦いのおよそ1,000年前にグラン保護領が設立されると、ダグは武装解除されると共に政治的な力を剥奪され、彼ら自身の惑星の西の大陸に追いやられてしまった。ダグたちがマラステアを支配するグランの入植者によって搾取され、権力を奪われた一方で、グランたちはマラステアを統治し、銀河元老院でこの惑星を代表するようになったのである。ダグたちは低賃金で働く奴隷同然の従順な労働者となってしまったのだ。
銀河共和国において、マラステアは銀河元老院に議席を保持していたが、その地位はアスク・アック、エインリー・ティーム、バスコル・イースリム、アクス・モウなどのグランの政治家たちに独占されていた。またヤヴィンの戦いの32年前、後の共和国グランド・アーミーのプライム・クローンになるための冒険を行っていた賞金稼ぎジャンゴ・フェットは、ダグの犯罪王セボルトを探してマラステアを訪れている。フェットはセボルトが犯罪組織バンド・ゴラと同盟を結んでいると考えていたのだった。
マラステアはクローン大戦中も共和国に恭順を示し、元老院議員たちは忠誠派委員会に所属していた。一方、ダグの民主主義と呼ばれる組織は軍隊設立法案に反対し、ダグの市民権を求めて戦ったのだった。
ヤヴィンの戦いの22年前、この惑星の豊富な備蓄燃料が銀河共和国と独立星系連合の双方の関心を引き付けた。そしてマラステアの戦いの最中、分離主義勢力は大規模なドロイド軍を展開し、ダグと共和国の防衛網を圧倒する。それに対抗して共和国は新型超兵器、電子プロトン爆弾を投入し、ドロイド軍を一瞬にして消滅させたのだった。だが、同時にこの衝撃は古代の怪物ジロ・ビーストを目覚めさせていた。ジロ・ビーストは共和国とダグの戦線を壊滅させ、おびただしい犠牲者を出したのである。
共和国による保護と引き換えにマラステアの貴重な燃料を提供すると約束したダグたちは、共和国にジロ・ビーストの抹殺を要求した。しかし、パルパティーン最高議長とジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーは密かにこの猛獣を気絶させ、科学的研究のためにその皮膚を入手しようとしていたのである。共和国のスタン・タンクから発射された粒子ビームによってジロ・ビーストは意識を失い、この怪物が死んだと思ったダグたちは大いに喜んだのだった。
分離主義勢力のドロイド軍とジロ・ビーストが共に排除されると、ダグたちは銀河共和国との協定に調印した。そして気を失った猛獣は設備の整った環境での研究のため、銀河首都コルサントへと運ばれたのである。しかしジロ・ビーストは到着直後に逃走し、都市の大破壊を開始した。何百万もの人命を救うため、ジェダイはこの生物の抹殺を余儀なくされることになる。
クローン大戦とそれに続くジェダイの大粛清が終わると、マラステアを支配下においた銀河帝国はこの惑星の主任監督官としてオジク・スターン大尉を派遣した。当初、貪欲なハンターである彼はこの惑星に原住する非知覚動物たちの狩猟を楽しんでいたが、すぐに飽きてしまい、その後は政治犯を私的な狩猟エリアに釈放して、彼らを追跡し、殺害しだしたのだった。
この狩猟エリアの存在は隠されていたが、やがてこの惑星に住むダグとグランたちに知られてしまった。弾圧されていたエイリアンたちは帝国の支配に対して反乱を起こし、結果的に帝国は多大な犠牲を被ることになる。その結果、オジク・スターンはキャッシークへと異動させられたのだった。
新共和国の時代になると、ようやくダグにもグランと平等な権利が与えられ、彼らも新共和国元老院でマラステアを代表するようになった。その後、この惑星はユージャン・ヴォングによって征服されるが、侵略者たちは地元の産業基盤を破壊した以外にこの惑星にはほとんど被害を与えなかった。やがて惑星は解放され、銀河同盟に元老院議員を送り出すことになる。しかし、他の多くの惑星がユージャン・ヴォングからマラステア以上の被害を受けて苦しんでいたため、銀河同盟はこの惑星の復興を放置していた。マラステアの復興は住人たちの自助努力に任せられ、ダグとグランはこれに憤慨したのだった。やがて第2次コレリアン事変が勃発する頃には、メタン農場が復興したことが確認されている。