ヤーコラ
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ヤーコラは、ラクダに似た二足歩行のヒューマノイド種族である。彼らはワイルド・スペースまたは未知領域に存在する未知の砂漠の惑星の出身だといわれている。
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生態と外見
ヤーコラはすべてにおいて謎の多い、長身の有蹄類型ヒューマノイド種族である。彼らの手には大きな指が3本生えており、それらの先端には黒い爪が生えている。目は幅が広く開いており、長くて大きな鼻には特大の鼻孔が付いている。また、鼻の周りや頬からはふさふさした髭を生やし、全身を滑らかな短い体毛で覆われている。これらの特徴はすべて、彼らの先祖が蹄を生やした生物であることを物語っているが、ヤーコラは原始的な生物に見られる反芻を行わない。
彼らは人ごみの中でも非常に目立つ外見をしているが、何らかの方法を用いて巧みに人目を避け、ひっそりと行動している。ヤーコラは銀河社会の周辺で社会の最もみすぼらしい階層の人々から情報を収集し、それを仲介しながら暮らしているのだ。ヤーコラの存在が初めて確認されたのは、ヤヴィンの戦いのわずか3年前のことだった。しかし、その後も誰一人としてヤーコラの出身惑星はおろか、彼らの文化についてさえ多くを知り得ていない。だが、生物学者たちは彼らが乾燥した気候の中で、故郷を支配する種族となるべく進化を遂げたのだと推測している。また、ヤーコラはハイパードライブ・テクノロジーを利用しているが、それも彼ら自身で開発したものなのか、あるいは合法または違法な取引きによって手に入れたものなのかさえ、明らかになっていないのだ。これまでのところ彼らが自分たちの生態に関する仮説を一掃したり、文化に関する基本的な情報を進んで提供したりしたことは一度もない。何者かがそうするか、あるいは彼らの秘密の故郷が発見されるまで、人々はヤーコラを銀河系の悪党として認識し続けるだろう。
歴史
銀河内乱の最中、多数のヤーコラが防諜活動を通じて反乱同盟軍に貢献していた。だが、彼らは見返りに莫大な報酬を受け取っており、その一方で、反乱軍や帝国軍でスパイとして働いていた者もいる。新共和国の樹立以降、こうしたヤーコラの数は増え続けたが、彼らが真に忠誠を誓い、関心を寄せているものが何なのかは依然として謎のままである。
社会と文化
ヤーコラは独自の言語を持っているが、他の種族の前では決してそれを使おうとしない。だが、銀河系で見かけるヤーコラは全員、流暢なベーシックを話すことができる。
ヤーコラは狡賢い詐欺師として賞賛に値するほどの名声を得ている。彼らは横暴な振る舞いで他人から情報を詮索し、その一方で自分たちの過去や文化、あるいは興味などに関する情報は決して漏らそうとしない。普段から彼らは控えめな態度で他人と接しており、相手を不快にさせたり、脅迫したりする姿と見事に食い違っている。ヤーコラにとって友情とはほとんど何の意味も成しておらず、彼らはただ操ることで食い物にできる人々にのみ関心を示しているのだ。
また、ヤーコラはこそ泥や情報ブローカーとしても名声を集めている。彼らは自分の利にかなう限り小規模なグループで行動することが多いが、こうした関係は得てして長続きしない。彼らには献身という概念が欠如しており、それでいてジェダイの伝統を追求、あるいは評価するという変わった一面を持ち合わせている。しかし、これも獲物の弱点を観察し、自分たちの都合にいいように利用するための訓練でしかない。通常、ヤーコラは大胆な物腰や体の大きさによって相手を怯えさせているが、実際に彼らが獲物を騙すときは、ジェダイのような何らかの感情移入の術を使っているのだと信じている人々も多い。