ジャヌー・ゴダルヒー
| ||||||||||||||||||||||
|
解説
テス出身のジャヌー・ゴダルヒーは、数々の勲章を受け取った保安官であり、故郷の行政当局の間で幅広い尊敬を得ていた。テスは分離主義勢力に対する包囲網や、ハット・スペースの無法地帯からそう遠くないアウター・リムに位置しているため、治安を維持することが困難な状態だった。しかし、ゴダルヒーはテスを脅かす犯罪組織や戦争主義者たちを壊滅させることに専念していたのである。
彼の働きはコルサントの関心を引き寄せ、クローン大戦前に海賊討伐のためテスへ派遣されていたジェダイ・マスター、プロ・クーンも、彼に尊敬の念を抱いていた。ゴダルヒーとクーンは無法な犯罪者たちを捕らえるため、互いに情報共有を行うようになったのだ。
このような努力と成功にも関わらず、ゴダルヒーは決して保安官を自称しなかった。彼は銀河系の歴史に情熱を捧げていたのだ。特に保安プログラムや戦略を考案しているとき、彼はよく銀河系の端から歴史的な事例や先例を引用していた。そして、保安計画を考案し、実施するこの華麗な手法によって、ゴダルヒーはコルサントの保安機関が主催する一週間の講習会に、講演者として招待されたのである。
しかし皮肉なことに、コルサントの警備体制はその瞬間に瓦解することになった。分離主義勢力が共和国の首都を攻撃したのだ。自衛部隊は未知の要素を信用せず、ゴダルヒーや他の外界の専門家の助けを拒絶した。彼らは侵略の間、講習会の来客たちを隔離したのであった。そのため、ゴダルヒーらは講習会をキャンセルし、週の残りをコルサントの様々な娯楽でのんびりと過ごすためのアテンダント・パスや招待券を受け取ったのだった。
彼はホロメディア(これはコルサントの状況を得るための唯一の情報源だった)のみに基づく判断で、パルパティーンの選択と方法論を評価していたが、コルサントへの旅は驚くべき発見の連続だった。彼の鋭い視線は、自衛軍が壊滅し、あるいはクローン軍によって無用の長物となる様を見抜いていたのだ。また、彼は分離主義勢力の侵略を許した驚くべき過失と無能さを目の当たりにした。そして、最高議長の誘拐の責任は政府の最上層部の腐敗にあると考えたのだった。
しかし、彼は告発には証拠が必要であることを知っていた。そこで、ゴダルヒーは素早く主張を組み立てると、自分の考えを聞いてもらう約束を取り付けるため、ベイル・オーガナ議員との接触を試みる。だが、オーガナは一度も返事を返してはくれなかった。
気持ちを楽にするため、ゴダルヒーは無料チケットの特典を利用して、スクイッド・レイクの御前興行が行われているギャラクシーズ・オペラ・ハウスを訪れた。だが、彼はそこでも保安上の欠陥を無数に発見し、失望したため、落ち着くことができなかった。なかには最高議長と同等の要人の席で見つかった欠陥もあったのだ。ゴダルヒーは自分の発見にうんざりし、公演を後にすると、手短にテスへ戻ると告げたのだった。
その後、ジャヌーはオーダー66による虐殺と、架空のジェダイの反乱に大きなショックを受けることになった。彼はプロ・クーンとの親密な関係から、ジェダイ・オーダーへの深い見識を持っており、この知識によってパルパティーンが見た目どおりの人物ではないことを見抜いていたのだ。彼は歴史上のパターンから、パルパティーンの顔が彼自身を皇帝とするための巨大な陰謀の一部であると確信するようになっていた。だが、ジャヌーはその事実を静かに隠し続けていたのであった。
コーディ・サン=チルドやガーム・ベル・イブリスなどによる早期の反乱の成功に勇気付けられたジャヌーは、テサンによるレジスタンス活動のため、秘密裏に武器の供給を開始した。この動きは、銀河帝国がテスにまで及び、ゴダルヒーの早期退職と防衛軍の駐留を強要したときに活発となった。そして初期の反乱の最中、ベイル・オーガナもようやくゴダルヒーに返事を送り、苦戦の反乱軍に優れた人材を供給することができたのである。ゴダルヒーの息子であり、テサン・レジスタンスの将校でもあるパロブもその1人だった。
皇帝の死後、ジャヌーとパロブは兵役を引退し、多くの歴史書や銀河内乱に関する本を執筆した。歴史家たちのサークルでも、彼らの仕事はアーフル・ヘクストロフォンやヴォレン・ナールと同様に高く評価されていた。