サイフォ=ディアス
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サイフォ=ディアスは、銀河共和国の晩年にジェダイ最高評議会のメンバーを務めていた謎のジェダイ・マスターである。
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経歴
人生
サイフォ=ディアスはナブーの戦い以前にわずかながらの名声を得ていたジェダイ・マスターである。彼はマスター・ドゥークーの親友の1人でもあった。ヤヴィンの戦いの32年前、サイフォ=ディアスは、クワイ=ガン・ジンとそのマスター、ドゥークーの幻滅を予見し、やがて腐敗した元老院が銀河共和国を争乱の時代へと送り出すだろうと認識していた。また、彼はジェダイ・オーダーが内面に向かって後退していく様子をも予見しており、自身の立場を中立に保つことで、自己陶酔状態に陥っていたのである。
ドゥークーからオーダーを離れるという計画について聞かされたとき、自らもジェダイ評議会から距離を置いていたサイフォ=ディアスは彼の決断を支持したが、行動を共にしようとはしなかった。彼は予見したビジョンについてパルパティーン最高議長と秘密の会合を行っており、来るべき脅威に備えるべく、クローン軍を準備することで合意していたのである。
一方、ジェダイ・オーダーを離れたドゥークーはフォースのダークサイドへと転落し、シスの暗黒卿ダース・シディアスと同盟を結んでいた。彼はこのときシス・マスターからサイフォ=ディアスの行動について聞かされていたのである。さらにシディアスは、サイフォ=ディアスが発注したクローン軍を自身の目的のために利用しようとしていることを明かしたのだった。その後、ドゥークーはダークサイドへの忠誠を示す最後の試練として親友であるサイフォ=ディアスを殺害し、マスターのためにこの計画のすべてを手に入れた。また、彼はオーダーを離脱する間際に、ジェダイ聖堂の公文書館からカミーノの情報を削除していた。これによって、クローン計画の存在を知る者は、シス卿とパルパティーン最高議長だけとなったのである。シディアスの真の目的は、クローン軍を使用するというパルパティーンの計画に対し、サイフォ=ディアスを隠れ蓑として利用することだったのだ。
その後、ドゥークーはクローンに使われる遺伝子の提供者として賞金稼ぎジャンゴ・フェットをカミーノへ向かわせた。カミーノアンたちはサイフォ=ディアスが彼を選び、送り込んできたのだと信じて疑わなかったのである。
死後
インターギャラクティック銀行グループがカリーシュの軍司令官、グリーヴァス将軍をサイボーグ化し、分離主義勢力のドロイド軍最高司令官とする計画に着手するまで、ドゥークーは旧友の遺体を数年にわたって冷凍保存していた。そして彼は将軍への輸血にサイフォ=ディアスを利用する。やがてグリーヴァスのサイボーグへの転生が成功に終わると、ドゥークーは彼に特別な贈り物として、サイフォ=ディアスの青色の光刃のライトセイバーを与えたのだった。
ヤヴィンの戦いの22年前、銀河系に不穏な分離主義運動が渦巻くなか、オビ=ワン・ケノービの報告によって密かにクローン軍が製造されていたことを知ったジェダイ評議会は、カミーノアンの説明に懐疑的だった。しかし、ヨーダは注意深く隠されたサイフォ=ディアスの交信記録を発見し、彼が正真正銘の発注者だったという事実を突き止める。ジェダイ評議会はカミーノに対する徹底的な調査も行い、サイフォ=ディアスの計画も次々と明らかにされていった。彼が確かにカミーノを訪れていたという物的証拠も見つかったのである(だが、彼とパルパティーンとの関係はついに発見されなかった)。
そしてクローン大戦が勃発すると、ついに姿を現したサイフォ=ディアスの軍隊は銀河共和国の要請に応じて独立星系連合と戦った。だが3年後、この軍隊はオーダー66を受け、ジェダイを滅ぼすために使われることになる。共和国を救うはずだった軍隊が、シディアスのジェダイに対する復讐の道具として利用されたのである。