ゼヴ・セネスカ
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ゼヴ・セネスカは、反乱同盟軍のローグ中隊に所属する宇宙戦闘機パイロットである。彼はホスの戦いでローグ2に搭乗していた。
経歴
ゼヴ・セネスカはベスティン星系近郊の植民地であるケスティック・ステーションで民間の商人として生まれ育った。ケスティックはギルドや銀河帝国に属さない自由貿易商や小惑星採掘業者たちの拠点となっており、彼の両親もそのころまで反乱軍に武器を提供していた商人だったのである。当時、反乱同盟軍を支援することは極刑に値する違法行為とされており、彼らも大きな危険を感じてはいたものの、この仕事を誇りに思っていた。彼らはこの信念を貫き続け、ついに反乱同盟軍の生命線を握る存在となったのである。
このような自由な環境と誇り高い人々に囲まれて成長したセネスカは当然のように反乱軍兵士として志願し、両親に励まされながらケスティックを離れていった。しかし、愛する両親が殺されたのもその直後のことだったのである。
反乱軍の物資供給ラインからケスティックとゼヴの両親にたどり着いた帝国軍は、囚人の逮捕や尋問を行おうともせず、インペリアル級スター・デストロイヤー<マーシレス>でステーションを焼き払った。両親を含む多くの人々が殺されたが、その非道に対してセネスカの頭を過ぎったものは絶望ではなく怒りだった。彼は故郷の崩壊と両親の死は同盟軍の責任だとして非難し、1年以上共に戦ってきた同盟軍を飛び出すと、再び自由な商人としての生活へと戻っていったのである。
しかしその後、セネスカは恐ろしい真実を知ることになる。反乱同盟軍とケスティック・ステーションに関する情報を帝国軍に売り渡したのは彼が最も信頼していた友人であり、その友人を信用して反乱軍の供給ラインのことを話したのは他ならぬセネスカ自身の過ちだったのだ。彼はかつて両親の死の責任を反乱軍に擦り付けたことを後悔し、真の敵、すなわち銀河帝国と戦うために再び同盟軍に参加することを決意したのだった。
反乱軍に復帰したセネスカは長年にわたって尽力し、帝国軍との戦いで数多くの活躍を披露していった。アーハル・ナーラ中佐が創設したエリート・パイロット部隊、ローグ中隊の最年長メンバーとなった彼は、その戦歴の中で48機の敵戦闘機を撃墜し、いくつかの勲章も獲得している。特にアリス・ポイントで非武装の貨物船がハイパースペースへジャンプする間に3機のTIE/LNスターファイターを仕留めたときの勲章は、彼にとって最大の自慢だった。
そしてヤヴィンの戦いの2年後、セネスカは同盟軍最高司令部を守るため、氷の惑星ホスに新設されたエコー基地に配属させられた。1年後、ルーク・スカイウォーカーが偵察任務の途中に消息を絶ち、友人を救助に向かったハン・ソロまでもが行方不明となったとき、夜明けの捜索で2人を無事発見したのがセネスカのローグ2だった。
その後、帝国軍によってエコー基地が発見されると、彼はカーリスト・ライカン将軍の命によってローグ中隊の仲間たちと共にスノースピーダーで帝国軍のAT-AT部隊を迎え撃った。このとき彼のローグ2が撃墜され炎上する光景はルーク・スカイウォーカーにとって見るに耐えられないものだった。スカイウォーカーとハン・ソロはセネスカに命の借りに似た思い抱いていたのだ。勇敢なパイロットとしてのセネスカの信頼は、数々の武勇と共に多くの反乱軍兵士たちに受け継がれていくことになったのである。