バートロフ・ヒッサ
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バートロフ・ヒッサは、パルパティーン皇帝の死後も銀河帝国に仕えていたグランド・モフの1人である。エンドアの戦い後、彼はグランド・モフ中央委員会の代表を務めていた。
経歴
パルパティーン皇帝の死後も帝国に仕えていたグランド・モフの1人、バートロフ・ヒッサは、次期皇帝の座を狙うトライオキュラスが最も大きな信頼を寄せていた帝国の高官である。邪悪で狡猾な彼はエイリアンの血統を示唆する槍のように尖った歯を覗かせていた。
エンドアの戦いの直後から、帝国内部に皇帝に3つ目の息子がいるという噂が囁かれていた。そこでグランド・モフ中央委員会の権力者たちは、パルパティーンの実の息子トライクロップスの存在を隠蔽し、皇帝の死後の銀河系を自分たちで支配する道を模索し始めた。ヒッサはケッセルの奴隷主だったトライオキュラスとの友情を育て上げ、彼の3つの目を利用して帝国の主導権を握ろうと考えた。彼らはダークサイドの最高預言者カダーンの預言に従い、カラマリの海底で皇位継承に必要となるダース・ヴェイダーの手袋を発見した。トライオキュラスはこの手袋を手にはめ、カダーンから正当な皇帝として認められたのだった。そしてヒッサらグランド・モフたちも、トライオキュラスの後ろ盾として帝国内に大きな影響力を維持することができたのである。
しかし、トライオキュラスはゾーバ・ザ・ハットとの個人的な抗争に敗れ、カーボナイト冷凍にされてしまった(これはグランド・モフ中央委員会の失脚を目論むイセイン・アイサードの陰謀だった)。冷凍された彼はカダーンの元へと運ばれ、中性子レーザーで消滅させられてしまったのだった。カダーンはトライオキュラスが皇帝の息子を語るペテン師であるとし、皇位を剥奪したのである。カダーンは自分こそが皇帝であると宣言し、グランド・モフたちを諜報組織によって調べさせた数々の不正行為に関するリストで脅迫した。ヒッサはジェッガー高等預言者の命令で惑星デュロにある忠誠の谷へと派遣されたのだった。
デュロでは帝国にとって憂慮すべき事態が起ころうとしていた。忠誠の谷にある帝国軍の採掘場で、幽閉されていたパルパティーンの実子トライクロップスが反乱同盟軍によって連れ去られようとしていたのである。この戦いで地下の採掘場に有害な廃棄物が流出し、逃げ遅れたヒッサがその中に飲み込まれてしまった。彼はジェッガーに必死の助けを求めたが、無残にも見捨てられ、肉体の多くを廃液に侵食されてしまうのだった。なんとか命だけは繋ぎとめたものの、ヒッサは腕と下半身をリパルサーリフト式のドロイドに置き換えられてしまい、自分を見捨てたダークサイドの預言者に復讐を誓ったのだった。
その後、タトゥイーンの軌道上で拿捕した<ゾーバ・エクスプレス>から、グランド・モフたちはカーボナイト冷凍されたトライオキュラスを発見した。カダーンに消滅させられたカーボナイト塊は偽物だったのだ。ヒッサはトライオキュラスを復活させ、ゾーバをカークーンの大穴で始末したが、その直後、トライオキュラスは同盟軍の暗殺ドロイド、レイアIIによって射殺されてしまった。後にサーラックの体内から逃れたゾーバはカダーンの本拠地スカーディア・ステーションへ出向き、グランド・モフたちの帝国への反逆を密告したのだった。カダーンはグランド・モフたちを招集し、各人に処刑に等しい処罰を宣告した。ヒッサに与えられた処罰の内容は、餓死寸前まで飢えさせられ、その後肉食性の寄生虫が入ったビスケットを食べるというものだった。
しかしそのとき、同盟軍の監視下にあるトライクロップスに仕掛けられていた装置を経て、ヤヴィン4にあるジェダイの失われし都の入り口に関する情報が送られてきた。カダーンはヒッサを連れてヤヴィン星系へ向かい、ルーク・スカイウォーカーやジェダイの王子ケンと対峙した。ヒッサはトライクロップスからの情報にあった地下都市の入り口を探ったが、それは偽物だった。彼は罠にはまり、ヤヴィン4の地底にある溶岩へと一直線に落ちていった。ヒッサの機械の体は炎に飲まれ、一瞬にして蒸発してしまったのである。