ワンプ・ラット
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ワンプ・ラットは、タトゥイーンに生息する大型の雑食性齧歯類である。この生物は一般に害獣と見られている。ワンプ・ラットには、ベガーズ渓谷に生息するもの、ジャンドランド荒地に生息するもの、そしてスワンプ・ワンプ・ラットの3種類の種族が存在する。高等種族がワンプ・ラットをペットとして飼いならす習慣はほとんどないが、ルーク・スカイウォーカーはT-16スカイホッパーを飛ばしていたときにスタン・ブラストでワンプ・ラットを狙撃し、射撃の練習を楽しんでいた。
解説
ワンプ・ラットは腐肉や食べ残しのゴミを漁ることが多いが、彼らは捕食者でもあり、プロフォッグやスカリアーのような自分より小さな生物や、高齢や病気で弱っている生物を狙うことが多い。だが、ときには20匹程度の群れを成してデューバック、バンサ、さらにはロントさえも襲うことがある。彼らは獲物に噛み付くと歯を食い込ませ、獲物が死ぬまで決して離さない。かつてオーウェン・ラーズは、バンサの体から干からびてミイラ化したワンプ・ラットの頭部がぶら下がっているところを見たことがあるという。一方で、サンド・ピープルや小型のクレイト・ドラゴンは頻繁にワンプ・ラットを狩猟している。
ベガーズ渓谷のワンプ・ラットは爆発的に繁殖していた。このような場所で繁殖してしまうともはや個体数の抑制が不可能となり、ジャワや人間たちの倉庫まで襲撃するようになる。そこで、タトゥイーンの帝国軍総督や水分農場の組合員たちは、ラット1匹につき10クレジットを支払うという懸賞金法案を可決した。ルーク・スカイウォーカーとビッグズ・ダークライターもワンプ・ラット狩りで大金を手に入れたことがあり、ルークはT-16スカイホッパーのアップグレードに、ビッグズは帝国アカデミーへの入学金にそれぞれのクレジットを当てたのだった。
ジャンドランド荒地のワンプ・ラットは帝国軍がタトゥイーンに駐留するようになった直後に発見された個体群である。そのため、これらはベガーズ渓谷のワンプ・ラットが帝国軍の廃棄した化学物質によって影響を受け、変異した種ではないかと推測する声もある。これらのラットはベガーズ渓谷の個体よりも大型で繁殖力が弱く、生息数も少ない。また、外見的には耳が長く、翼のように見える。
もう1つの種族、スワンプ・ワンプ・ラットは、キュラリンなどの近隣惑星に生息している。
また、タトゥイーンに生息するワンプ・ラットの一部はグレイ・ロットと呼ばれる感染症を媒介することで知られている。