全地形用開放型歩行兵器
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全地形用開放型歩行兵器(AT-OT)は、クローン大戦時に共和国グランド・アーミーで使用された歩行式兵員輸送機である。
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特徴
共和国グランド・アーミーは陸上での兵員輸送にオープン・シート型のカーゴ・ウォーカーを使用していた。兵士たちは頭上からの攻撃に晒されやすいが、カーゴ自体は非常に厚い装甲で覆われており、ウォーカーも前方掃射型レーザー・キャノンと防御用のテール・キャノンをそれぞれ1対ずつ装備していた。
クワット・ドライブ・ヤード社は、全地形用開放型歩行兵器を基本的な陸上兵員輸送車両として開発した。ATシリーズの他のウォーカーも輸送用として認識こそされているが、それらは兵士たちを乗せる輸送機というよりもむしろ、装甲と攻撃能力を備えた兵器である。一方で、AT-OTは直接の戦闘には不向きであり、武装はなされているものの、あくまでも友軍に対する補給など、後方支援を主目的として使用されていた。また、AT-OTは通常状態で34人のクローン・トルーパーを運ぶことができたが、本質的にはオープン型トラックであり、任務に応じて必要であれば積み重ねることで、より多くの輸送能力を得ることが可能だった。
歴史
機体上部が開放型になっている設計は兵員の輸送において危険を伴うため、通常AT-OTは前線から遠く離れた場所で使用され、戦場の防御線の外側に兵員を降ろしていた。また、このウォーカーはカモフラージュが比較的容易な深い森林地帯でも抜群の効果を挙げていた。
AT-OTウォーカーはアウター・リム包囲作戦の中でも最も悪名高いフェルーシアの戦いでも使用されていた。分離主義勢力の指導者の1人、シュ・マーイはフェルーシアの備蓄水に汚染物質を混入させようとしており、共和国グランド・アーミーはAT-OTで兵士たちを戦場から重要な浄水施設へと運ぶことで、シュ・マーイの作戦を未然に防ぐことができたのである。
また、銀河内乱の時代には、帝国軍でAT-TEのデザインを継承した開放型カーゴ・ウォーカーが使用されていた。