ドルーピー・マックール
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スニット、ステージ名ドルーピー・マックールは、マックス・レボ・バンドのメンバーである。キアドIII出身のキトナックである彼は、故郷のチディンカル草から作ったフルートを演奏していた。
経歴
キトナックのドルーピー・マックールは、マックス・レボ楽団のチディンカル笛の担当者である。この「マックール」とはバンド仲間のサイ・スヌートルズによって付けられた芸名であり、本名はフルートの音色の組み合わせのような音で、キトナック以外の種族には発音できない。オヴラックスIVで奴隷として働いていた彼はミュージシャンのエヴァー・オーバスに購入され、彼のバンドの一員となって共に音楽の道を歩むことになるのだった。
惑星レタキ出身の嫌みな多触手エイリアンであるオーバスは、彼らのバンドを開店時の屋内オーケストラとして指名してきたモス・アイズリーの酒場と契約交渉を行っていた。一方で、当時の屋内バンドだったフィグリン・ダン率いるモーダル・ノーズは、明らかに交渉で一歩遅れをとっていた。しかし、オーバスはモス・アイズリー到着直後に死んでしまう。公式にはブラスターの流れ弾による事故死ということになっているが、彼らの契約を無効にしようと企んだモーダル・ノーズのメンバーによる暗殺だったとの噂も流れていた。
オーバスの死はバンドのメンバーを分裂させたかに思えたが、サイ・スヌートルズ、マックス・レボ、そしてマックールの3人は一致団結してこの難局を乗り切った。このときマックールは他のメンバーに、彼をスニットと呼ぶことを禁止するという条件を出していた。この名前はオーバスが彼に付けたあだ名であり、フルートに似た笛の名前だったのだ。マックールがスヌートルズから現在の名前をもらったのもこのときのことである。
マックールはレボやスヌートルズと一緒に音楽の演奏を楽しんでいたが、自分と同じキトナックの仲間が欲しくてたまらなかった。ときおり他のメンバーもマックールが孤独さに負けて部屋で1人すすり泣いている姿を目撃していた。
オーバスの死後、マックールはレボとスヌートルズにバンドの運営を一任し、彼自身はより一層リラックスしていた。しかし、バンドの資金が底を突き始めると、彼らはついにジャバ・ザ・ハットのオーディションに応募し、生涯契約を結ぶことになる。ところが、音楽と食べることにしか執着心のないマックス・レボは、馬鹿げたことに一生分の食料だけの報酬で契約してしまったのだった。
ジャバの宮殿で過ごしていたマックールは、ある日遠くでキトナックの仲間の声を聞いたと主張した。だが、タトゥイーンの砂漠でキトナックが何をしているのかと聞かれても、彼には単に「生きている」としか答えようがなかった。そしてジャバの死後、マックールは砂丘海にいる「兄弟たち」を探したいと言ってマックス・レボ楽団を退団してしまう。彼は大砂丘海の中に消えていき、それ以来誰にも姿を見せていない。ときどき地元の水分農夫からも砂漠の外れでキトナックのパイプ音楽が漂っているのを聴いたという報告があったが、その噂も真偽の程は確認されていないのだ。