ノア・ブライクァロン
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解説
かつてのノア・ブライクァロンは、若く無鉄砲なパイロットだった。若いころは中レベルの偵察員として数年間働いていたが、やがて彼は友人のサラク・ウィートと共に仕事を放り出し、夢を求めて宇宙へと飛び立ったのである。
ナブーの戦いのおよそ6年前、彼らはモッデル・セクターの星図を作成するためモンスーラ星雲を航行していたが、このとき最初のトラブルに見舞われ、森林衛星エンドアへの不時着を余儀なくされた。森林で立ち往生した2人は宇宙船を隠し、修理に取り組むことになる。だが、この事故によって大切なクリスタル発振器が壊れてしまい、サラクが代替品を探すべく、森林へと出かけていった。しかし、サラクは何も見つけられず、邪悪なマローダーの一団に捕らえられてしまう。その間、ノアは友人の帰りを延々と待ち続けたが、サラクは二度と姿を現さなかった。有名なクルー・ホーン・ソロプレーヤーとして知られるサラクの父ジミック・ウィートも、行方不明となった息子の捜索のために全財産をつぎ込んだと言われている。
その後、1人になったノアは木をくり抜いて作った小屋で数十年にわたって暮らしていた。既に老人の域に差し掛かった彼は、白い顎鬚を延ばし、鋭い目にメガネを掛け、腹も出ていた。服装は青色と茶色のシンプルなローブを好み、彫刻のなされた杖も使うようになった。また、森で知り合ったティークと呼ばれる奇妙な生物とも仲良くなり、ノアはエンドアで自由気ままな楽しい人生を送っていたのだ。しかし、彼は孤独からか、次第に頑固で気難しい老人となり、家族を虐殺された人間の少女シンデル・トワニとイーウォックのウィケットが初めて彼の家を訪れたときも、2人に帰れと怒鳴ったのだった。だが、心の中では彼も子供たちを危険な森に放り出すことはできないと考えており、結局は2人を呼び戻す。ノアはシンデルとウィケットに家で休むようにと勧めたのだった。
ノアはいつの間にかシンデルのボディガードのような存在になっていた。彼はシンデルの話を聞き、マローダーの砦からトワニ家のシャトルのクリスタル発振器を奪回する計画を手伝うことに同意した。シンデルはマローダーに捕まってしまうが、ノア、ティーク、ウィケットは彼女が監禁されている古めかしい砦に忍び込み、何とか発振器と共に彼女を救出することができた。その後、彼らは宇宙船まで逃走し、仲間を集結させると、修理した宇宙船の武器を使ってマローダーに最後の戦いを挑むことになる。こうしてエンドアでの壮絶な戦いが開始され、ノアも杖でマローダーの王テラクの剣による激しい攻撃に必死に立ち向かったのだった。やがてイーウォックたちはテラクと闇の魔女シャラルの軍勢に勝利したのだった。そして戦いの後、クリスタル発振器を起動させたノアは宇宙船を修理し、人間社会に戻るべく、シンデルを連れてエンドアを飛び立った。その後、彼はミッド・リムで引退生活を送るようになり、シンデルはコルサントで働くジャーナリストとなったのである。