コマリ・ヴォサ
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解説
コマリ・ヴォサはかつてドゥークー伯爵に師事していた伝説的なパダワンである。彼女は鋭く尖った顎を持つ人間の女性であり、色白で髪は短く、顎の線から上半身に掛けて小さな傷が無数に刻まれていた。訓練生だった彼女はジェダイ・オーダーの仲間に対して驚くほど攻撃的な性質を示し、特にライトセイバーの二刀流に熟練していた。
ジェダイがマンダロアの軍隊をほぼ制圧したとき、ヴォサはガリドランでドゥークーと共に戦っていた。そのとき彼女は手馴れた20人の戦士を殺害している。ジェダイはこの抗争を後悔していたが、ドゥークーはヴォサの成長を絶賛し、若き弟子の波乱に満ちた将来を予期したのである。
やがて、ドゥークーが彼女にナイトの称号を与えるための試験を拒否したとき、裏切りが起こった。ドゥークーや他のマスターたちは、彼女が偉大な師に対して思い上がっていることを懸念していたのだ。さらにヴォサには性格が不安定なところもあり、ジェダイ評議会は彼女の訓練を中止するよう命じたのである。これに激怒したヴォサはコルサントから逃走し、恐るべきバンド・ゴラ・カルトの略奪からバルタイザーの人々を守るために派遣されたジェダイの一団に加わった。この任務では多くのジェダイが死亡し、ヴォサも同じように死んだと思われたのだった。
しかし、彼女は生き延びていた。そして拷問や虐待に晒されたヴォサは、ダークサイドに屈服していたのである。彼女は自分を捕らえた敵に再び激しい戦いを挑み、バンド・ゴラの指導者を倒した。ヴォサは新たに手に入れた力を大いに楽しみ、バンド・ゴラの支配権を掌握した。彼女はボグデンを巡る墓地衛星コルマの老朽化した砦から、このカルト集団を指導したのだった。
共和国の衰退期に、バンド・ゴラ・カルトは恐ろしい暴力行為によって多くの人々を震撼させていた。このカルト集団は犯罪組織を利用して恐ろしいデス・スティックをばらまき、この麻薬を使用した人々を自分たちの奴隷として利用していたのである。デス・スティックで心を歪められた人々はヴォサのフォースの力によって洗脳され、カルトの敵に対する攻撃に使われていたのだ。
やがて彼女の行動は共和国だけでなく、共和国の転覆を目論む闇の勢力にとっても脅威となっていく。シス卿ダース・シディアスはヴォサの暴走を食い止めるべく、新たなる協力者ダース・ティラナスことドゥークー伯爵にバンド・ゴラの排除を命じた。そしてドゥークーはかつての弟子に巨額の懸賞金を賭け、賞金稼ぎのジャンゴ・フェットを呼び寄せたのである。この困難な任務の遂行は、シディアスからドゥークーに与えられたもう1つの指示に対するテストとしても大いに役立つことになる。ヴォサを倒した戦士となれば、謎のクローン軍団に使われる遺伝子サンプルの提供者として理想的な存在となるだろう。そしてジャンゴは任務を果たし、その資格が十分にあることを証明したのである。