ゲッゼリオン
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ゲッゼリオンは、惑星ダソミアの闇の魔女たちの創設者であり、リーダーでもある。
解説
艶のない白い髪、真っ赤な血走った目、顔には内出血を思わせる紫のしみが点々とした不気味な姿のゲッゼリオンは、ダソミアで繁栄している闇の魔女たちの女性氏族長である。だが、この邪悪な魔女も、かつては歌う山の民の家母長オーグウィン・ジョーの真中の娘だった。オーグウィンに対して強い失望感を抱いた彼女は、ダソミアの魔女たちによって実践される暗黒魔術の力に魅了され、母の力は弱いと感じるようになったのだ。ゲッゼリオンは歌う山の民を暗黒の力で支配しようと考え、オーグウィンの殺害を計画した。だが、彼女の行動は既に見透かされており、計画は失敗して母の代わりにカラティールを殺してしまう。そのため彼女は捕らえられ、投獄されるが、後にバリサによって解放され、2人の魔女は氏族から追放されるように逃れたのだった。
だが、この事件もゲッゼリオンの決意をより強固なものにしただけだった。彼女はダソミアに独自の氏族となる闇の魔女を築き上げた。また、彼女は愛すべき影の魔術に関する既知の情報の集大成として、「影の書」を執筆した。ゲッゼリオンの力はダークサイドに心酔することでますます強くなり、他の魔女たちが呪文の詠唱や手振りによってフォースを使う一方で、彼女だけはこうした儀式なしでフォースを使うことができたのである。しかし、ゲッゼリオンは帝国の目標を十分に理解することができなかった。彼女は逃亡した奴隷を捕らえるために、ダソミアの囚人収容所で見捨てられた帝国の残党によって利用されていただけだったのだ。
しかし、やがてはパルパティーン皇帝もゲッゼリオンの持つダークサイドの力が帝国にとって脅威となり得ることを認識するようになる。皇帝は帝国内のあらゆる商業ルートからダソミアを外し、宇宙船の出入りをなくすことでゲッゼリオンをこの流刑植民地に閉じ込めたのだった。怒り狂った彼女は収容所に駐留していたストームトルーパーを虐殺し、生き残りをある種の警備隊として利用した。こうしてこの隔離された惑星では、善と悪の魔女たちが互いに無益な抗争を繰り広げるようになったのである。
そしてエンドアの戦いから4年後、サバックのゲームでダソミアの所有権を勝ち取ったハン・ソロが、レイア・オーガナ姫を伴って<ミレニアム・ファルコン>でこの惑星にやって来た。また、彼らの後を追うように、ルーク・スカイウォーカーとヘイピーズのイソルダー王子もこの惑星を訪れる。ゲッゼリオンはルークの強力なフォースを察知したが、彼に打ち勝つことはできなかった。一方で反乱軍の英雄たちを追う帝国軍のズンジ大将軍はゲッゼリオンに取引きを持ちかけ、ソロらの捕獲と引き換えに宇宙船を手配すると申し出た。どうしてもダソミアを脱出したかった彼女は取引きに同意したが、両者共に約束を守ることはできなかった。ゲッゼリオンはズンジの派遣した捕虜の引き取り部隊を全員殺害し、ズンジは彼らの乗ってきた船でダソミアから飛び立った魔女たちを軌道上で旗艦<アイアン・フィスト>から撃ち落としたのである。このとき船に乗っていた魔女たちは、ゲッゼリオンを含む全員が死亡したのだった。