ウェーミン
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解説
ウェーミンはモー研究所の建造現場の責任者である。彼は基地の運用を行っている作業員たちを監督しており、自身も工場の管理において非常に実務的な人間だった。実際に、彼は梁や構内通信装置の修理や、生命維持装置の作動試験のために、所内の中心部に浮かぶ水処理場の配管を登っているところをよく目撃されていた。
ウェーミンは試験段階にあるビーム発射装置が0G試射の際に暴発し、右腕を失ってしまった。研究所にいる医者や医療ドロイドにはバイオニック・アームを取り付けられるほどの精密な技術はなく、彼は粗雑な人工腕を付けられるよりは、片腕のままでいることを選んだのである。彼にとって、片腕でいることはそれほど不自由ではなかった。両腕が必要とされる仕事を1人で行うときは、人間型ドロイドを伴うことにしていたのである。
初めて紫がかった緑色の皮膚をしたウェーミンの姿を見る者たちの多くは、彼を帝国によって銀河全域に散り散りにさせられた多くの亜人間の一種だと思うだろう。しかし実際には、ウェーミンは普通の人間であり、彼の異様な皮膚の色は若いときに故郷の惑星アクエラで行われた通過儀礼の際に施した、永久的な染料と微細なタトゥーの組み合わせなのだ。
帝国軍がモー研究所から撤退する間、ウェーミンは研究所の破壊を任されていた。彼は自分の仕事を成功させるが、トール・シヴロンによって見捨てられ、脱出するためにウェッジ・アンティリーズの部隊に降伏したのだった。