サージX・アロガンタス
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サージX・アロガンタスは、分離主義危機の間、銀河系で最も有名なスウープ・レーサーの1人だった。
解説
サージX・アロガンタスは黒髪と立派な黒髭を生やした、褐色の肌の人間男性である。彼は茶色のレザーのフライト・ジャケットを着込み、緑色のレンズの付いたレース用ゴーグルを付けていた。かつてカプリオリルを拠点とするスウォ=オリム・レーシング・サーキットのプロ・スウープ・パイロットだったサージXは、その攻撃的かつ率直な性格によって、共和国の晩年に多くのライバルを集めることになる。彼はスポーツの危険性やレースに課せられたわずかなルールをあからさまに無視し、「傲慢な男」というあだ名を与えられたのだった。
スウープ・レーシングという弱肉強食の世界では、しばしば運命の急転を迎えることになる。注目を浴びていた時期が過ぎ去ると、サージXもマラステア出身の裕福なダグ、ホドリックスに追い越されたのだった。ホドリックスは、サージXに愛想が尽きた彼の後援者やマネージャーたちを自分の陣営へ招き入れることに成功し、アロガンタスを孤立させる。アロガンタスは消え行く名声を復活させるべく、かつてのファンを喜ばせようと無謀なスタントを試みるが、重大な事故を起こし、頭部の怪我による引退を強いられたのだった。やがて、彼はアウター・リムへと流れ着き、ついには非合法なスウープ・ギャングとのレースに手を染めることになる。
サージX・アロガンタスはアドゥバ3を拠点とするスカイスピーダーに乗った略奪団、クラウド=ライダーズのリーダーとなった。彼の命令のもと、クラウド=ライダーズはアドゥバ3の小規模な農村オナクラから毎年金品を巻き上げ、ときには農場の女たちをも奪い、農夫たちを困惑させていたのである。「傲慢な男」の名のとおり、サージXは冷酷で無骨な男だが、自分では色男だと認識していた。たとえば、彼は村の美しい女性、メリー・シェンを誘拐するが、彼女を強引に従わせようとはせず、傲慢にも彼女を自分の魅力によって虜にしようと考えたのだった。やがて、彼の略奪行為にうんざりした村人たちは、用心棒を雇い、助力を求めることで反撃を開始する。彼らは運に見放されたスペーサー、ハン・ソロに乏しい報酬を支払い、彼はサージXとその一党を倒すため、次々と仲間の用心棒たちを雇ったのだった。
ハン・ソロはブラック・ホール・ギャングの前デン=マザーのアマイザ、レパス・カーニヴォラスのジャクソン、全身を鋭い針で覆われたスピナーのヘッジ、妄想癖の自称ジェダイ・ナイト、ドン=ワン・キホテイ、そして地元のジム・スターキラー・キッドとそのドロイド、FE-9Qなど、いわゆるスター=ホッパーのメンバーたちと共に到着する。そして、アロガンタスの新入りの手下の1人であり、ソロに激しい恨みを抱いている緑色の肌をした殺し屋ワートーが、彼の用心棒部隊のことをサージXに通報したのだった。
サージXは部下を率いてオナクラの村を襲撃し、クラウド=ライダーズとスター=ホッパーたちとの銃撃戦が巻き起こる。するとこの混沌のなか、オールド・ワンと呼ばれる年老いた村のシャーマンが現れ、アドゥバ3の地下深くから巨大な猛獣を召還すると訴えた。だが、サージXはその話を長々と聞いたものの、まったく気にも留めなかった。すると、地下から怒りのエネルギーに満ちた巨大なワールド・ビローのビヒモスが姿を現し、戦闘の真っ只中で大暴れする。サージXとオールド・ワンは、この猛獣の巨大な一踏によって一瞬にして殺されてしまったのだった。