ハウズミン
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解説
ハウズミンはコルサントにそびえ立つプリンス・シーゾーの宮殿の警備主任を務めるずんぐりとした男である。彼は何らかの異変が起こったときに直接シーゾーに報告する権限をもち、非公式ながらも宮殿に配置された警備員たちを監視、さらには訓練する警備隊長の地位も与えられていた。
ハウズミンは監視情報センターから、シーゾーに避けるようにと命令されている場所を除いて宮殿全体の状況を監視している。彼は12人の部下を抱えており、彼らもハウズミンと共にシーゾーの敵や部下、さらにはヴィゴたちによって雇われたスパイの捜索に全力を注いでいるのだ。
また、ハウズミンは宮殿の門番でもあった。彼は高速リパルサー・チューブウェイ網を利用して宮殿の正門および訪問者を監視し、安全確保のため定期的にドアのコードを変えていた。シーゾーと面会するため宮殿を訪れる客はほとんどが上流階級にいる要人たちだが、そのような場合でもハウズミンが外で直接出迎え、内部の様子を知られないように目隠しをさせて案内する。ハウズミンの付き添いや案内なくしてシーゾーの宮殿を出入りできる者は1人もいないのだ。
背が低く、太っていて禿げ頭というハウズミンの容姿は人々を実に不安がらせていた。彼はほとんどいつも灰色のジャンプスーツを着ており、左の尻には用心のためのブラスターが貼り付けられている。また、黒く塗った歯をむき出しにして人をおじけづかせるような笑い方をし、その割には無口で訪問者を困惑させていた。ハウズミンはもともと口に出すより身振りや顎で命令を出すことを好むが、これはシーゾーが利用しやすいように人工的に移植させた組織によるものだと信じている者も少なくない。さらに、彼には赤外線を捉えることのできる視覚組織も移植されており、暗闇や靄の中でも遜色なくものを見ることができるのだ。
ハウズミンの能力や忠誠心には疑う余地もほとんどなく、あたかも彼がシーゾーに操られた死人であるかのように思えてしまう。