アーロン・ピースブリンガー
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解説
シヴァIV出身のアーロン・ピースブリンガーは伝説的なカリアンの英雄である。彼は漆黒の髪と暗い瞳を持ち、カリアン特有の赤いなめし皮を身に纏っている。そして、その肉体は筋骨逞しく、戦闘に駆り立てられるとカリアン独自の闘争本能を剥き出しにした恐ろしい戦士と化すのだ。特にアーロンは人々から最強の剣士として知られており、その名に反して極めて凶暴かつ残忍な戦士である。実際にこれまで彼と戦って生き残った者は1人もいないのだ。
また、アーロンにはアリサンデという名の美しい妻がおり、2人の間には多くの子供たちが授かっていた。しかし、最初に生まれた娘は彼自身をも苦しめた謎の病によって幼い頃に亡くなっている。
カリアンは生来好戦的な民族であり、アーロンもまた12歳のころから戦いと戦争に満ち溢れた冒険的な人生を送っていた。しかし、彼はそんな人生にうんざりしていた。アーロンはカリアンの人々とサイリエルの12の氏族との間で繰り返されてきた暴力と流血の連鎖に嫌気が差していたのだ。彼はカリアン連合の政治の舞台で最高位にまで上り詰め、大将軍にも任命されたが、それと同時に和平協定を携えてサイリエルのデマーク、ケラル・ロングナイフと接触していたのである。両者はこの協定書に署名し、故郷の惑星に新しい平和をもたらしたのだった。
やがてホスの戦いの直後(和平協定の締結から1年後)には、帝国もカリアン連合の屈強の戦士たちに関心を示していた。スカー将軍率いる帝国軍の秘密部隊がシヴァIVを征服し、すべての戦士たちを強制的に帝国軍に徴兵しようと計画していたのである。そのころ、シヴァIVの郊外にある都市の1つカヴァーで爆発事件が起きていた。この都市にはおよそ50万人のカリアンたちが暮らしていたが、爆発は大地を平らにならし、すべての住人を消滅させてしまったのだ。事件の原因は定かではないが、アーロンは何者かが彼を権力の座から追放しようと画策しており、その一環としてカリアン連合の支配都市を攻撃したのだと考えていた。
また爆破事件の直後には、反乱軍スパイのレイア・オーガナ姫もこの宙域における帝国軍勢力の増強の実態を調査するためシヴァIV付近を訪れていた。そして彼女はスカーの部隊から攻撃を受け、シャトルはシヴァIVへの不時着を余儀なくされる。こうして地上に降りたレイアは、カヴァーの被害状況の調査に向かっていたアーロンの一行と遭遇するのだった。
このときアリサンデがいるにも関わらず、彼はレイアと恋に落ちてしまう。アリサンデも夫の感情が自分から離れていくのを感じていたが、それでも彼の側を離れようとはしなかった。一方でレイアもまたアーロンに強く惹かれていたが、必死に自分の感情を抑え込んでいた。そしてその直後に、アーロンとレイアはスカー将軍によって捕らえられてしまう。だが、彼らはなんとか脱出し、カリアンの首都イリリアカムへの攻撃が開始されると、2人はルーク・スカイウォーカー、チューバッカ、ランド・カルリジアンらの助力を得て帝国軍を打ち負かしたのである。その後、アーロンは妻への愛を思い出し、アリサンデとの幸せな生活に戻っていった。