オーレン・ヨム・バオバブ
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解説
帝国の初期、一連の冒険を共にしていたC-3POとR2-D2は当時15歳の少女、オーレン・ヨム・バオバブと遭遇した。浅黒い肌に黒髪を生やしたオーレンは、父ニルズ・ヨムと母ボラと共に、惑星ルーンのアンブー州で暮らしていたのである。彼女は優れたスポーツ選手であり、がっちりとした体型と活発な性格を併せ持っていた。彼女はルーン・コロニアル・ゲームでメダルを獲得した経験のあるチャンピオンでもあったのだ。
彼女の専門はドレインスイパー・イベントである。これはロックホッパーという獣に乗ってトラックを3周する時間を競うゲームであり、オーレンは彼女自身とジー・ロング、そしてドロイドのビックスからなる3人のチームを率いて競技に出場していた。この競技ではトラックの中央には様々な重力障害が設置されており、見えない力が搭乗者たちを捕らえることになる。また、コロニアル・ゲームは政治的重要性も高く、高圧的なタウントゥーム州は反抗的なアンブー州を叩き潰すため、常に何らかの策略を考えていた。このときも無節操なタウントゥーム州のビサド・クーン総督が、ジー・ロングとビックスに毒を盛ることで、ゲームの妨害を試みていたのである。しかし、代替選手として出場したマンゴ・バオバブとC-3POの活躍によって、アンブー州が優勝を勝ち取り、クーンの目論みは失敗に終わるのだった。このときオーレンは、マンゴに心を奪われることになる。
クーンの次の計画はさらに悪質なものだった。彼はルーズと呼ばれる細菌兵器を使ってアンブー周辺を汚染させたのだ。ボラ・ヨムが汚染された大気によって病に罹るが、愚かな知事は自らもルーズに感染してしまう。彼はオーレンの父であり、著名な医師でもあるニルズを呼びつけ、解毒剤の開発を命じた。やがてニルズはそれを完成させ、ボラを治療することに成功する。しかし、クーンは帝国軍の裏切りによって治療可能な限界時刻に間に合わず、ついには感染症に屈服して絶命したのだった。