DP20フリゲート
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DP20フリゲートは、コレリアン・エンジニアリング社が送り出した数少ない戦艦の1つであり、コレリアン・ガンシップの製品群の中で最も普及した機種である。船体は小型だが、DP20はこのクラスの大きさの船としては高速であり、強力な火力を誇っていた。
特徴
コレリアン・エンジニアリング社は、戦闘、護衛、あるいは貨物輸送などの様々な任務に簡単に順応できる、幅広い用途の船を造ることで知られていた。CR90コルヴェットなどはまさにその典型だが、一方でDP20フリゲートの特徴は、こうした汎用性を敢えて避け、戦闘専用に設計されていることにある。強力な武器と高速な亜光速度によって、DP20は理想的な対戦闘機用戦艦となったが、より大型かつ強力な大型艦船との戦いには弱い面があるのも事実である。
DP20フリゲートは円筒形のコクピットから3層構造の亜光速エンジンまで、全長120メートルだが、高速性と火力を重視して設計されているため、その内部にはCR90コルヴェットのような貨物を収容するスペースがほとんどなく、乗員や兵士も最小限しか搭乗させることができない。基本となる乗員は45名だけであり、それに武器を操作するための砲手46名が追加されることになる。
DP20フリゲートが搭載している武器は、6基のクワッド・レーザー・キャノン、8基のダブル・ターボレーザー・キャノン、そして4門の震盪ミサイル発射管である。これらの武器はすべて手動で操作され、艦橋から遠隔で発射させることはできない。最高の効率を出すためには砲手たちの間で正確な連携が必要とされ、彼らが団結して働くことによって、DP20は迫り来る宇宙戦闘機にダメージを与えながら、船体をほとんど何も通さないレーザーのバリアで覆うことができるのだ。だが、このような砲撃の共同操作は極めて難しく、訓練されていない乗員には絶対に不可能である。
十分に燃料と弾頭を補給されたDP20は、再補給まで8ヶ月間にわたって運用することが可能である。また、船の大きさのおよそ半分はエンジンであり、クラス2.0のハイパードライブも搭載していた。残りの部分の大半は武器とシールド・システムによって占められていたため、この大きさと速度でDP20フリゲートより優れた性能を有する対戦闘機用戦艦は他に存在していない。
歴史
コレリアン・エンジニアリング社によって製造されたDP20フリゲートは、クローン大戦の時代から宇宙での戦闘を専門に行うための船として使用されていた。銀河内乱の初期のころ、このガンシップを使用した海賊たちが、戦闘機や爆撃機に護衛された帝国軍の戦艦をハイジャックするという事件が起こっている。この出来事は反乱同盟軍の調達員たちにも目撃されており、その後、反乱軍や後の新共和国でこの船が多数使用されるようになったのもそのためである。