カリーシュ
| ||||||||||||||||
|
カリーシュは、惑星カリーに原住する爬虫類型ヒューマノイドである。彼らは赤茶色の鱗の生えた皮膚、4本指の手、膝が逆に曲がった足、鉤爪の生えた爪先を有している。グリーヴァス将軍は爪先歩行をしていたが、これはカリーシュ全体の特徴ではなく、彼がクラース・ウォー・ドロイドの設計に基づいてサイボーグ化されたためである。また、カリーシュの両手には2本の向かい合わせにできる指が生えており、上顎から伸びる牙が歯の両側から1本ずつ飛び出している。さらに、マスクの下には大きな尖った耳、顎先から生えた2本の短い牙、下顎から生えた2本の尖った牙があり、鼻孔は目の近くに並んでいる。カリーシュは一夫多妻制である。
目次 |
社会と文化
カリーシュは信仰心の強い種族であり、生前に偉大な功績を残した者は死後、神になれると信じられている。そのため、墓所は彼らにとって神聖な場所である。また、神となった祖先のために無数の寺院が建立されており、なかでも最も神聖な寺院はシュラパックと呼ばれている。
ジェヌーワ海にある巨大な石柱アベスミは、カリーシュが神が天界へと上る場所だと信じている。そのため、神に嘆願したいと考え、アベスミへの危険な旅に出る巡礼者も少なくない。
新共和国の時代には、後にグリーヴァス将軍となるカリーシュの戦士、カイメイン・ジャイ・シーラルも彼らの種族の宗教的神々の1人に加えられた。また、彼らの社会はリグをはじめとする多くの部族に分かれており、一夫多妻制のもとに多くの子供を儲けることで知られている。
彼らにとって戦争は重要かつ神聖な慣習であり、様々な部族間で報復を繰り返す行為は、彼らの文化において大きな名誉とされている。しかし、必要とあれば各部族は互いの差異を忘れ、共通の敵を排除するために結束することもある。
カリーシュの間で一般的な武器は、ザーカ社製アウトランド・ライフル、リグ・ソード、ショニ・スピアなどである。
歴史
ビットセイヴリアン危機
ヤヴィンの戦いの少なくとも50年前、共和国は非加盟惑星だったビットセイヴリアンの故郷、ガイテイカと緊迫した関係にあった。そして交渉の決裂から数年後、共和国の支援を受けた兵士は故郷に共和国への加盟を強いるべく、ガイテイカの指導者に対するクーデターを企てる。この目論見は失敗に終わったが、結果としてガイテイカに大規模な武力衝突の急増と、カドック領域周辺のすべての共和国ステーションに対する敵対行為を生じさせることになったのだった。
ビットセイヴリアン・スペースの末端付近にあるカリーは、共和国から僻地とみなされ、ほとんど無視されていた惑星だった。そのことはビットセイヴリアン軍にも知られており、したがってカリーはムヤルフォラック・オーダーからも一切脅威としてみなされていなかったのである。しかし、共和国陣営は反乱を秘密の状態にしておきたいと考えており、むしろカリーシュたち自身の軍にそれを処理させることによって騒乱を起こし、カリーシュに彼らが危機に瀕していると確信させていたのだった。共和国は惑星へ密かに軍事教官のグループを送り込み、カリーシュの複数の部族を訓練した(この結果、人気機種だった射撃用武器、ザーカ社製アウトランド・ライフルがカリーに広まることになる)。さらに、彼らはジェダイ評議会から派遣されたジェダイ・ナイトの小グループの支援を得て、共和国の認識する脅威を終わらせたのだった。
このときカイメイン・ジャイ・シーラル(後のグリーヴァス将軍)の祖母もカリーシュの攻撃に参加している。
ハック戦争
ハック戦争はクローン大戦に先立って行われた長期にわたる抗争である。この戦いはカリーに隣接する惑星ハックのヤムリが、人口の増加によって近隣惑星の征服および植民地化を開始し、ついにカリーへと触手を伸ばした際に開始された。シーラルとロンデルー・リジ・カマーに率いられたカリーシュは、数々の流血の戦いによって侵略者に抵抗し、双方に無数の犠牲者を生じさせることになる。
そしてカリーからヤムリが一掃されると、シーラルは配下の戦士たちを引き連れてヤムリの植民惑星を襲撃し、戦士だけでなく市民に対しても大量殺戮を行ったのだった。ついにヤムリは共和国の介入を求めて元老院に嘆願を行い、戦争を終わらせるためにジェダイが派遣されることになる。元老院はカリーに厳しい制裁措置を行い、この惑星に深刻な経済危機をもたらしたのだった。しかし、この危機的状況はインターギャラクティック銀行グループがグリーヴァスの奉仕と引き換えに惑星への経済支援を行ったことで終結する。後年、グリーヴァスは種族の宗教的な神々の1人として奉られることになるのだった。