スパイス
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スパイスは、精神に影響を及ぼすドラッグ全般を指す俗称であり、ライルや最も強力な（そして最も高価な）グリッタースティムなど、様々な種類が存在する。惑星ケッセルにはこれらのスパイスが豊富であり、奴隷労働者たちが危険な鉱山で採掘を行っていた。また、セヴァーコスII、ロリ、ライロス、トロイケンなどもスパイスの産地として有名である。一方で、この言葉は麻薬効果のないハーブ類や、料理や飲料に加える自然調味料にも使われることがある。
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歴史
ケッセルでは、流刑者たちによってスパイスの採掘が行われていた。ケッセルはモー星団に近接しているため、囚人たちは逃げ出したくてもブラック・ホールの影響で遠くへ逃れることができないのだ（ただし、帝国の支配下ではこのようなこともほとんどなかった）。ケッセルで産出されるスパイスはグリッタースティムと呼ばる銀河系で最も高価なスパイスの一種である。この特別なスパイスはケッセルに原住するエネルギー・スパイダーと呼ばれる生物が巣として吐き出す糸を加工したものなのだ。不幸にもこれらの生物と遭遇してしまった鉱夫は、一瞬にして生命エネルギーを吸い取られてしまうことになる。
スパイス採掘はとても危険な作業である。ケッセルには天然の大気がなく、地表に空気を作り出す施設が設置されていたが、それでも空気が希薄なため酸素マスクが必要不可欠だった。また、スパイスは光に反応するため、労働者たちは完全な暗闇か、または活性化に必要な光子が不足した薄暗い赤色の光の下での作業を強いられていたのである。
銀河帝国は様々な形態で行われるスパイスの流通を厳格に管理していたため、これらは密輸品として流通することが多かった。ただし、スパイスには中毒性のない合法的な医薬品としての一面もあり、そうした用途については取締りの対象外だった。
多くの種類のスパイスは未加工の状態で集められ、その後精練される。また、一部のスパイスには天然の物質を一切使用せず、完全に合成して作られるものもある。多くの組織や惑星、特にハットたちは、事業としてスパイス加工を行っていた。
スパイスはヤヴィンの戦いの4,000年以上前から、銀河共和国の時代全般を通じて幅広く利用されていたことが知られている。実業家ランド・カルリジアンもヤヴィンの戦いの13年後にケッセルのスパイス鉱山を購入したのだった。
その後ユージャン・ヴォング大戦によって、非合法スパイス市場は事実上崩壊した。ハットがユージャン・ヴォングを撃退しようとしたために大打撃を受け、彼らと市場との接点が失われたのである。その結果、多くの人々が中毒症状との闘いに直面し、スパイスはその価値を大きく低下させたのだった。だが、少なくともヤヴィンの戦いの130年後までにはスパイス取引も復興を遂げている。
既知のスパイスの種類
- アンドリス
- アヴァブッシュ
- ブースター・ブルー
- カースナム
- クラッシュ・バーン
- ファイアスパイス
- ガナリアン・ナーコ＝スパイス
- ギグルダスト
- グリッタースティム
- グリッタライル
- グリー
- グレイ・ギャバキ
- ガンジャック
- ガイラン
- カソティ
- ラムニ
- ムーン・ゴールド
- ニュートロン・ピクシー
- パイリペノル
- ライル
- ライルカ
- ライル・コーア
- セデイティヴH4b
- テンペスト
- タイアフィン
- スラスター・ヘッド
- ヤーロック
