オート・プルトニア
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オート・プルトニアは、パントラ星系に属する不毛な氷の惑星である。この惑星にはタルズたちが入植しており、多数のナーグラッチも生息していた。クローン大戦時まで、この惑星は軌道上を巡る衛星パントラの保護領だと考えられていたが、銀河共和国部隊とタルズとの小規模な抗争の後、パントラン議会はタルズの入植者たちにこの惑星の優先的な領有権を認めたのだった。
歴史
オート・プルトニアは、近隣の衛星パントラの偵察員が探索を行い、無人であることを確認して以来、長年にわたってパントランの保護領となっていた。彼らはこの惑星の氷の渓谷の中にタルズたちの村があることを見落としていたのだ。タルズたちは氷の壁を開拓し、動物の皮や骨で多数の小屋を作っていた。彼らは厳しい環境に何とかして耐え、原住するナーグラッチを乗用や衛獣として使いながら素朴な生活を送っていたのである。
クローン大戦当時、パントラン議会は分離主義勢力の侵略に備えるため、共和国に対してオート・プルトニアへの高度な警戒基地の設立を求めた。そして共和国はそれを受け入れ、巨大な氷の尖塔の内部にクローン・トルーパーが常駐する前哨基地、グリッド・ステーションを建造したのだった。一方で、分離主義勢力も氷の中に一時的な基地を設立したが、これらすべてがタルズたちを激怒させる結果となっていた。彼らは新しく来た者たちを攻撃し、共和国と分離主義勢力双方の基地を壊滅させたのである。生存者は1人も残っておらず、槍の先端に引っ掛けられたドロイドの頭部とクローンのヘルメットがこれらか訪れるであろう不法侵入者への残忍な警告として残されていたのだった。
共和国は突如交信が途絶えたグリッド・ステーションを調査するため、ジェダイのアナキン・スカイウォーカー、オビ=ワン・ケノービ、そしてクローン・コールド・アサルト・トルーパーの分隊からなる機動部隊をオート・プルトニアへと送り込んだ。パントラン陣営もチー・チョ書記長とリヨ・チューチー議員が代表者として同行したが、チューチー議員はチョ書記長がこの任務でジェダイを上回る権限を保持するために同行させられたのだった。チョは分離主義勢力がグリッド・ステーションを攻撃したのだと信じていたが、ジェダイはトルーパーたちの失踪を調査し、タルズの村を発見する。タルズたちは訪問者を歓迎し、ジェダイを部族長の小屋へと案内した。タルズの部族長タイ=センは、自分たちはただこの惑星で干渉されずに過ごしたいだけであると説明し、ケノービとスカイウォーカーもタルズたちにパントランとの平和的交渉を約束する。だが、チョ書記長にはこの惑星に住人がいたという事実を受け入れることができず、オート・プルトニアの領有権を手放すこともできなかった。彼はこの惑星をパントランの保護領として維持するため、タルズとの戦争を宣言したのである。
パントラン議会が仲裁に入る前に、チョはクローン・トルーパーたちにタルズへの攻撃を命令した。だが、チョの軍勢は数に勝るタルズたちに圧倒されてしまう。チョの横暴な作戦は失敗し、彼自身もこの戦いで命を落とすことになる。その後、パントラン議会の支持を得たチューチー議員はタルズにオート・プルトニアの所有権を委譲し、彼らに惑星全体の主権を認めたのだった。彼女は惑星から共和国とすべてのパントランを撤収させ、タルズたちに氷の渓谷の村での平和で穏やかな生活を保障したのである。