エグゼキューター級スター・ドレッドノート
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エグゼキューター級スター・ドレッドノート、またの名をエグゼキューター級スーパー・スター・デストロイヤー、エグゼキューター級スター・デストロイヤーは、スター・ドレッドノートに属する超巨大戦艦であり、帝国宇宙軍で司令船や旗艦として利用されていた。この戦艦はエクリプス級のようなより大きな戦艦やデス・スターなどの超兵器に次いで、銀河系でも最も大きな艦船の1つである。エグゼキューター級の運用コストは莫大だが、戦闘ではほぼ無敵の存在だった。
歴史
インペリアル級スター・デストロイヤーと同じくライラ・ウェセックスによって設計されたエグゼキューター級スター・ドレッドノートは、デス・スターを除けば銀河内乱当時に確認されていた史上最大の戦艦であり、その大きさはインペリアル級のおよそ16倍、乗り込める兵員と乗員の総数は実に25万人を超えている。エグゼキューター級スター・ドレッドノートこそはまさにパルパティーン皇帝の理想の果てであり、彼の新しい軍隊の縮図だったのだ。
19キロメートルの船体には、1,000基を超すターボレーザー・キャノン、イオン・キャノン、トラクター・ビーム発射装置などが点在しており、この巨大戦艦は1隻で艦隊と同様の働きをこなすことができた。さらにその広大な格納区画には、新型のTIE/INインターセプターの2個中隊を含むTIEシリーズ12個中隊を収容でき、その他にも200隻を超える小型艦船を輸送することが可能である。一方で、この艦の攻撃力は兵器だけではない。エグゼキューター級には無数のストームトルーパーおよび他の兵士たち、25機のAT-AT、50機のAT-ST、その他の多種にわたる地上攻撃用車両も搭載されており、組み立て式駐屯基地も2つ分収容されていた。
ヤヴィンの戦いの直後、惑星フォンドアの軌道上に浮かぶクワット・ドライブ・ヤード社の造船所でグリフ提督の指揮のもと、2隻のエグゼキューター級スター・ドレッドーノートの建造が開始された。この2隻は共に<エグゼキューター>と命名されていたが、それは工事中の船を1隻に見せ掛け、もう1隻の存在を隠蔽するための策略だったのである。最初に完成した<エグゼキューター>は、パルパティーン皇帝からダース・ヴェイダーに与えられ、彼専用の旗艦として7隻のインペリアル級スター・デストロイヤーを率い、反乱同盟軍を壊滅させるべく銀河系を徘徊していた。一方でもう1隻の<エグゼキューター>は秘密裏に<ルサンキア>と改名され、皇帝の緊急脱出用にインペリアル・センターの地下に隠された。その後、帝国の最高機密の1つとなった<ルサンキア>は、帝国情報部の管轄下に置かれるようになり、イセイン・アイサード長官の私的な監獄として使用されたのだった。
ホスの戦い時には<エグゼキューター>と<ルサンキア>を含む4隻のエグゼキューター級スター・ドレッドノートが就役しており、さらに数隻が建造中だったことが確認されている。<エグゼキューター>の最初の任務は反乱同盟軍と銀河系に、ヤヴィンの戦いにおける反乱軍の成功が単なる偶然に過ぎなかったことを宣告するという軍事的かつ政治的なものだった。最新型兵器に相応しく、<エグゼキューター>は無敵の存在であり、フォンドアのドライ・ドックを出航するや、一瞬にしてラクティーン・デポットの反乱軍前哨基地を壊滅させている。この戦艦はエンドアの戦い時においても、帝国軍内で最強かつ最新の船として君臨しており、惑星への侵略や宇宙戦などにおける司令船、および移動司令部としての役割を果たしていた。しかし、<エグゼキューター>はこの戦いで艦橋に反乱軍のアーヴェル・クライニッドが搭乗するAウィングの特攻を受け、轟沈したのだった。
エンドアの戦いまでに何隻のエグゼキューター級スター・ドレッドノートが完成したかは定かでない。だが、その一部は分断された帝国の残党勢力を率いる司令官や、はぐれ者の大将軍たちの手に渡ったことが確認されている。そして、その後も残存帝国軍はエグゼキューター級を建造し続けており、やがてはエクリプス級やソヴェリン級といったさらなる大型戦艦も登場しているのだ。