アイエゴ
アイエゴは、アウター・リムのエキセントリックタリアム星雲内に位置する惑星である。この惑星は星雲の中に埋もれているため、星図には一切載っていない。また、アイエゴは太陽の周りを回っているのではなく、周辺の星間ガスによって温められている。この惑星は地下で暮らすメイリビたちの故郷であり、またアイエゴの42個の衛星に居住する宇宙種族ディアシムに誘惑された無数の人々の居住地でもある。アイエゴには特に注目するべき天然資源は何もないが、住人たちは何とかして高齢化と飢餓の概念を回避したのだった。
スペーサーたちの言い伝えによると、アイエゴは神話の中の世界であると考えられており、多くの物語や噂の対象となっている。無数の探検家がこの惑星を求めて旅立ったが、実際に発見できた者は極わずかであり、その彼らも決して帰ってはこなかった。この惑星にまつわる噂は数多く存在し、その場所もはっきりしないことから、銀河系の科学者団体の多くもアイエゴを宇宙旅行者たちの空想上の惑星であると見なしていたのである。
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住人
アイエゴの原住種族は悪魔の異名を持つメイリビである。彼らは地下に生息する大柄な種族であり、まさに歌の本質とも言うべき純粋な歌を奏でることで知られている。通常、メイリビたちは広大な地下洞窟で暮らしているが、ときおり地上の漂流民たちの前に姿を現し、絶叫する獲物を捕まえて地下まで引きずっていくのだ。
一方、天使の異名を持つアイエゴの衛星の住人、ディアシムは活力に満ちた空を飛ぶ種族であり、伝説な美しさで知られている。新しい宇宙船が軌道に近づくと大量の天使が周辺に集まり、その美しさに見とれたパイロットが岩だらけのアイエゴの地表に墜落してしまうほどだという。
長年にわたってアイエゴにたどり着くことはスペーサーたちの夢だった。だが、戻ってきたパイロットはほとんどいない。アイエゴの地表にはスカッター(巻き散らかされたガラクタ)と名づけられた大量の宇宙船が放置されている場所があり、その周辺に漂流者の氏族が住み着いている。惑星に新しい漂流者がやってくると、彼らは先住者の氏族と堅い絆を結ぶことになるが、極稀にどの氏族にも加わらずにスカッターの中で暮らすことを選ぶ者たちもいる。だが、こうした人々は孤独に苛立ち、発狂してしまうことが多い。
また、何らかの理由によって、アイエゴでは時間の経過が感じらず、漂流者たちは加齢や空腹感を気にする必要さえなくなっている。噂によると、4,000年前のシス大戦を経験した人間がクローン大戦の時代になってもアイエゴで普通に暮らしていたという。
歴史
かつてスパイスの採掘を行う輸送船団がこの惑星を訪れ、住人たちにより文化的な生活をもたらした。しかし、やがてはスパイスも枯渇し、アイエゴは孤立感を増したのだった。
そしてクローン大戦当時、分離主義勢力はこの惑星を侵略し、バトル・ドロイドの駐屯部隊をおいたが、最終的にはこの惑星を放棄した。だが、彼らは撤退する前に軌道上に、この星系を出ようとする宇宙船をすべて破壊する保安システムを残していったのである。軌道上で多くの犠牲者が出るにつれ、アイエゴの住人たちは惑星を出ようとするものすべてを破壊する精霊、ドロールの存在を信じるようになったのだった。
10歳の天才児、ジェイボ・フードは惑星に残されたバトル・ドロイドたちを自分の命令に従うよう再プログラムして使用していた。
アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービがブルー・シャドウ・ウイルスの解毒剤を作るために必要となるリークサの根を入手するためこの惑星に到着したとき、地元民たちは彼らにドロールの神話について語った。だがジェダイたちは即座に、その正体が近づいた宇宙船を攻撃するよう設定されたレーザー・システムであることを見抜いたのだった。彼らはこのシステムを破壊し、アイエゴに自由をもたらしたのである。
主な都市
スカッターは惑星の南極付近にあり、不幸にもこの惑星に漂着した人々の大半はこの周辺で余生を過ごしていた。
チョイア・アライメントは惑星の赤道付近にあり、ここはディアシムがアイエゴの地表に現れるわずかな場所の1つである。彼らがこの場所を選んで訪れる理由は定かでないが、ここからは何マイルも離れた場所でも観察できる輝かしい光が放たれている。
ボーンヤードは北極付近の、アイエゴの山々の境界に位置しており、ここには既知のどんな生物のものよりも大きな骨が大量に放置されている。また、この直下には悪魔に似たメイリビたちの住む洞窟も見つかっている。