クーリヴァー
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クリーヴァーは、爬虫類の特徴を持つヒューマノイド種族である。彼らはウロコに覆われた皮膚をしており、紫色から藤色や、暗緑色から黒色まで、体色を様々に変化させることができる。また、頭頂部からは1本の優雅な角が生えており、これは彼らの社会におけるステータス・シンボルの役割を果たしている。
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生態と外見
クーリヴァーは皮膚の色を広範囲に変化させることができ、濃紫色や薄紫色の者もいれば暗緑色や黒色の者もいる。また、目は生気の欠けた暗黄色をしており、額から鼻の頭にかけて広い縞状の起伏が走っている。さらに、頭頂部からは明るい色の螺旋を描いた葉柄のような角が伸びている。彼らは囁き声と歯軋り音を組み合わせた独自の言葉と身振り手振りを交えて会話を行うが、大抵のクーリヴァーはベーシックを話すことが可能である。
クーリヴァーは日和見主義で抜け目なく、そして用心深い種族である。彼らは危険な場所に身を置こうとせず、暴力的解決の前に常に取引きや策略によって困難な状況からの脱却を図ろうとする傾向が強い。
歴史
ナブーの戦いより数千年もの昔、クーリヴァーたちは太陽が不安定になったことから故郷を捨て(その当時は別の種族名で呼ばれていた)、より快適なインナー・リムのクーリヴァ星系に移住した。この第2の故郷は彼らの好む熱帯惑星であり、広大な海洋と雨が不規則に降り続ける森林に覆われている。そして共和国から数世紀にわたって同星系の第5惑星を「借りていた」彼らは、惑星の名前クーリヴァから新しい種族名を襲名し、銀河元老院に対してこの惑星の独占的使用権を譲ってくれるよう嘆願書を提出したのだった。しかし、元老院はこの申し出をきっぱりと拒否する。だが、クーリヴァーは放浪の商人となり、やがて元老院の決定を覆させるほどの影響力を手に入れたのだった。
鋭いビジネス・センスに恵まれたクーリヴァーの商人は惑星から惑星へと徘徊し、ある星系で安く購入した物を別の星系で高く売りさばいていた。他の多くの種族とは異なり、彼らは利益の上がるビジネス・チャンスを求めて銀河系を隅々まで精力的に旅したのである。多くの有力なクーリヴァーは悪名高き武器商人となり、様々な惑星紛争で戦っている両陣営に武器を売っていた。彼らはこうした紛争との関わりを懸命に隠そうとしていたが、誰にでも喜んで武器を売ろうとするため、合法的な貿易商としての名声を大きく傷つけたのだった。やがてクーリヴァー政府が共和国の調査機関から無法ビジネスの実態を隠そうとすると、元老院はついにクーリヴァ星系に対する経済制裁を実施した。共和国の艦船が星系を封鎖し、地元政府はクーリヴァに接近またはここから出発するあらゆる船に多額の関税を課すようになったのである。
ついにクーリヴァーはしぶしぶながらも共和国の貿易法と官僚主義を容認し、元老院から封鎖と経済制裁の解除を認められた。この経験から、疑り深いクーリヴァーの商人たちは、どんな手を使ってでも違法ビジネスを隠しさえすれば、すべて合法的なビジネスになるのだということを学んだのだった。
銀河系におけるクーリヴァー
彼らは名誉と利益を求めて銀河系に進出している。宇宙に出たクーリヴァーの多くは自分の宇宙船を所有し、様々な種族からなる乗員を雇ってそれぞれの得意分野を活かした場所に配置している。特にクーリヴァーの商人たちは努力と財産を集めて小規模な艦隊を編成し、それを伴って行商に出ていることも多い。