銀河系
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解説
銀河共和国、銀河帝国、新共和国、銀河同盟、新銀河帝国など、歴史上に存在した巨大政府はすべて単一の星雲をその勢力範囲としており、それは単に銀河系と呼ばれている。
銀河系の直径はおそよ120,000光年、あるいは37,000パーセクを超え、その中心にはブラック・ホールが存在している。また、銀河系内には4,000億以上の恒星が存在し、その半数に惑星が存在している。こうした惑星のうち、何らかの生命が存在する惑星は全体の10%ほどであり、知的種族が居住する惑星となると0.1%程度である。だが、これらの大部分が今日まで未知のまま、あるいは未探索のままの状態なのだ。既知銀河系、すなわち星図に記され、帝国や新共和国の人々が居住していた領域は、公式に記録され、かつ人類が居住している数百万の惑星によって構成されており、その中には植民惑星や企業の所有惑星、保護領域なども含まれている。一方で、遠く離れた星系には帝国の記録にも新共和国の記録にも記されていない、文明に逆らう人々が居住している惑星も数百万は残っているとされている。そして銀河系全体には、およそ100兆種類の異なる生態系が存在すると推測されている。
さらに、既知銀河系の中にもいまだ探索されていない広大な空間が存在している。既知の交易ルートからハイパードライブを使って帝国領を超えるには数ヶ月を要するが、そこには豊富な資源と、高度なテクノロジーを求める多くの原住民にあふれた新しい惑星を発見できるかもしれない幸運が待ち構えているのだ。
既知銀河系はあまりにも広大であることから、旧共和国は便宜上これらの惑星をグループ分けし、「領域」という概念を導入した。この用語は新共和国以後の時代になっても変わらずに使われている。そして、それぞれの領域は数多くのセクターによって構成されており、旧共和国による当初のセクターの定義は50の居住惑星を包含する一連の空間ということだった。だが、植民地化や探索によって共和国に属する惑星が増加するにつれ、多くのセクターが本来の境界をはるかに超えるほどに成長し、拡大している。
また、銀河系のいくつかの重要な領域は、スライスと呼ばれる部分に集中して存在している。コア・ワールドの端から始まるこの宙界には、パーレミアン交易ルートとコレリアン交易スパインが開拓されたことに伴い、およそ1,000年後に入植が開始された。そして、スライスの中心部分、すなわちコロニー界からミッド・リムには、少なくとも1,000の居住惑星が存在しているが、それでも銀河系全体の惑星数から見れば、ほんの1%以下に過ぎないと言われている。