キャシー・クライアー
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キャシー・クライアーは、クローン大戦中にコルサントで活動していたテアリアン・ジャンゴ・ジャンパーである。クライアーは種族特有のアクロバティックで素早い、驚異的な運動能力を有していた。この天性の才能を活かし、彼女は仲間のアイオニ・マーシーと共にコルサントの暗黒街で盗賊として生計を立てていたのだ。こうした仕事のなかで、クライアーはマーシーと共謀してトランドーシャンの殺し屋、ナック・ムーヴァーズを殺害した。このとき彼のアパート内で略奪を行ったクライアーは、ムーヴァーズが死の直前にスリの小悪党から購入したライトセイバーを手に入れたのだった。
このライトセイバーの本当の持ち主はジェダイ・パダワンのアソーカ・タノだった。彼女とジェダイ・マスター・テラ・シヌーベが盗まれたライトセイバーを取り戻すためにムーヴァーズのアパートに到着したとき、クライアーは犯行現場から逃走し、タノがすかさず追跡を開始する。彼女はアイオニ・マーシーの助けを得てコルサントからの脱出を試み、ジェダイを振り切ろうと駅へと逃走したのだった。しかし、シヌーベは追尾装置を使って2人の賞金稼ぎを隠れ家まで追跡していた。そしてホヴァー・トレイン上でのタノとの苦闘の末、クライアーはシヌーベによって取り押さえられ、逮捕されたのである。
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経歴
キャシー・クライアーは高い柔軟性と驚異的な運動能力を持つ種族、テアリアン・ジャンゴ・ジャンパーである。彼女はこの天性の素質を使い、仲間のアイオニ・マーシーと共に銀河首都コルサントの暗黒街で盗賊として生計を立てていた。
ナック・ムーヴァーズの殺害
ヤヴィンの戦いの21年前、キャシー・クライアーとアイオニ・マーシーはトランドーシャンの殺し屋、ナック・ムーヴァーズを殺害し、コルサントの彼のアパートで略奪を行った。殺し屋を毒殺した後、クライアーは彼からライトセイバーを奪い取ったが、これはムーヴァーズが死の直前にスリの商人、バンナムから購入したものだった。このライトセイバーの本当の持ち主であるジェダイ・パダワン・アソーカ・タノと、長老ジェダイのテラ・シヌーベが盗まれたライトセイバーを探すためにムーヴァーズのアパートに到着すると、クライアーはムーヴァーズの寝室へ逃げ込み、マーシーは脅えた無関係な女を装って、犯人は数人の男たちだと告げたのだった。タノがすかさず寝室を調べると、クライアーはライトセイバーを使おうと身構えた。だが彼女は起動に失敗し、寝室から窓を割って屋根の上へと飛び出したのだった。 タノもクライアーを追って屋根の上に向かった。彼女はクライアーがテアリアン・ジャンゴ・ジャンパーだと気づき、シヌーベにその発見を報告する。追跡が続き、ライトセイバーを起動させる方法を発見したクライアーは、タノを潰そうと巨大なパラボラ・アンテナを切り裂いた。タノが落下してきたアンテナを避けると、クライアーは追跡をかわすために一列に並んだ浮遊広告板を足場として利用し、タノのライトセイバーでこれらを破壊していった。その結果、タノはパルパティーン最高議長が表示されている広告板の上に足止めされてしまい、その間に数分の時間を稼げたクライアーは、ビルの脇にあった垂直パイプを登ることができたのだった。
逮捕
シヌーベは、クライアーの存在がアイオニ・マーシーの最初の供述と矛盾しているという事実に気づいた。彼女は犯行が数人の男によって行われたと話していたが、クライアーは女だったのだ。彼はマーシーの体に密かに追尾装置を取り付け、ポリス・ドロイド部隊を呼び出した。そして嘘が暴かれると、マーシーも現場からスピーダーで逃走し、クライアーに状況を報告したのだった。パイプを上っている途中だったクライアーは、彼女に自分を拾うよう要求する。そのときタノも体勢を立て直し、フォースを使ってパイプをビルから引き離した。マーシーがスピーダーで到着し、アソーカが捕まえるよりも早くクライアーを救助した。しかしクライアーとマーシーは、マーシーが逃走する前にシヌーベによって服に取り付けられていた追尾装置に気づいていなかった。2人は近くの駅に身を隠し、ジェダイを振り切るために群衆の中に紛れ込んだ。このときようやくクライアーはマーシーの追尾装置に気づき、それを破壊する。だがタノとシヌーベもポリス・ドロイドの一隊を伴って駅に到着していたのである。
ポリス・ドロイドは迅速にアイオニ・マーシーを取り押さえ、逮捕した。クライアーは仲間を見捨て、出発するホバートレインに乗り込もうとするが、間一髪でドアが閉まってしまう。彼女は代わりにトレインの屋根に上がったのだった。タノが再び彼女を追い、ついには車内で追跡劇が繰り広げられた。追い詰められ自暴自棄になったクライアーはトゥイレックの母子を捕まえ、盗んだライトセイバーを突きつけて人質に取った。タノはクライアーに降伏を促すが、ライトセイバーさえあればジェダイにも勝てるはずだと信じる彼女はそれを拒否する。次にタノは自分が人質になると提案するが、彼女のフォースの力を恐れたクライアーは再び拒否するのだった。そして彼女はトレインを降りようとするが、待ち構えていたテラ・シヌーベに阻止される。彼は杖に隠していたライトセイバーで彼女を圧倒し、最後は杖での一撃で彼女を気絶させたのだった。
人物と特徴
テアリアン・ジャンゴ・ジャンパーのキャシー・クライアーは、驚異的な素早さと運動能力を持っていた。特にその跳躍力は、ジェダイ・ナイトが見せるフォース・ジャンプにも匹敵するものである。クライアー自身も、自分のその能力とアソーカ・タノの盗まれたライトセイバーを組み合わせれば、ジェダイにも劣らぬ強さを発揮できると信じていた。一方、彼女は優れた暗殺者ではあったが、使い方も知らずにライトセイバーでアソーカ・タノと戦おうとしたり、追い詰められたときにホバー・トレインの中で人質を取るなど、自暴自棄になると思慮の無い行動に走ることも少なくなかった。