<ジャビサ>
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<ジャビサ>は、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが作成し、短期間だけ使用したセコータン製の宇宙船である。惑星ゾナマ・セコートの造船職人が作り上げた他の船と同様に、<ジャビサ>はエンジン、ハイパードライブ、シールド、航法システムなどの通常部品と、有機体の本体および創造主との絆を持った意識との融合体だった。だが<ジャビサ>が生まれた直後、ゾナマ・セコートはウィルハフ・ターキン率いる銀河共和国からの攻撃を受け、この船も深刻なダメージを負ってしまう。<ジャビサ>は致命傷に苦しみ、ジェダイがコルサントに戻る前に死亡したのだった。
歴史
ナブー侵略から3年後、オビ=ワン・ケノービと若きパダワン、アナキン・スカイウォーカーは、銀河系で最も速い宇宙船の産地と噂される謎めいた惑星ゾナマ・セコートへと旅立っていった。そこで2人のジェダイは、セコータンの宇宙船が想像を絶する速度を有しているだけでなく、それが驚異的な美しい「生きた」船であることを知ったのである。そして、2人はセコータンからこれらの船の1隻を工芸品の見本として提供され、アナキンはこの惑星の導師に敬意を払うべく、彼の娘の名にちなんで、その船を<ジャビサ>と名づけたのだった。
すべてのセコータン船と同様に、<ジャビサ>の命もスカイウォーカーとケノービが特別な儀式を行うための広大な部屋に案内されたときに誕生した。この部屋は何千もの小さなスパイクボールに満たされており、そのそれぞれがある程度の知覚を持った、刺の生えた球体だったのだ。これらのスパイクボールはシード・パートナーと呼ばれ、ケノービとスカイウォーカーを素早く自分たちの中に埋もれさせた。やがて2人は意識を取り戻すと、15個のシード・パートナーが自分たちを「選び」、新しい船の一部になることに同意したことを知ったのだった。
数日後、2人のジェダイは手作りの宇宙船フレームの中へ通された。<ジャビサ>は文字通り彼らの周りに造られるのだ。最終的な創造物は、彼らを選んだシード・パートナーと、貴重な有機体で作られた回路、そして通常の企業から購入した機械部品を巧妙に組み合わせたものである。
<ジャビサ>の創造には15個という今までにない数のシード・パートナーが加わったため、この船はこれまでに作られた中でも最も素晴らしいものだった。翼長25メートルにもおよぶ壮大な船体は互いに融合した3つの円盤によって構成されており、その上を緑色のかすかに輝く皮膚が覆っている。セコータンの造船職人たちはこのフレームの内部に2基の改良型ハオア・チョール・エンジニアリング社製シルヴァー級ライト・スターシップ・エンジンを搭載し、燃料タンクと非常に高価なハイパードライブを加えたのだった。また、この船は通常の偏向シールド発生装置を装備しているが、武器は一切取り付けられていなかった。
この宇宙船は内部で赤、青、緑の脈打つ光を宝石のように放ちながら、呼吸をし、生きていた。不明な制御装置も標準的な配置に整理されており、アナキンはほとんどトラブルなく直感で操縦法を学ぶことができた。また、彼は<ジャビサ>から助けを得ており、天性の強力なフォースとシード・パートナーとの強い結びつきによって、テレパシーで船との意思相通を行うことができたのである。
一方で、こうした結びつきの強さから、アナキンにとって<ジャビサ>を失うことは悲劇以外の何ものでもなかった。この船が誕生した直後に、ゾナマ・セコートが銀河共和国のウィルハフ・ターキン司令官による攻撃を受けたのである。この戦いは生きた惑星ゾナマ・セコートがその巨大なハイパードライブ・システムを披露して、ハイパースペースへ逃走した際に終わったが、<ジャビサ>はこのとき大きな損傷を受けたのだった。アナキンはこの船を操縦して辺境の惑星セリーンへと向かい、手当てを行ったが、傷ついた船は長くはもたなかった。<ジャビサ>は生まれ故郷から遠く離れた地で力尽き、静かに息を引き取ったのである。