キャスタス
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キャスタスは、クローン大戦中に活躍したクラトゥイニアンの賞金稼ぎである。彼はいつも大金に繋がる安易な獲物を求めていた。
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経歴
キャスタスはクローン大戦中にオーラ・シングによって雇われていたクラトゥイニアンの賞金稼ぎである。この仕事はボバ・フェット少年と彼のジェダイに対する復讐への探求に関連するものだった。
ウィンドゥの捜索
キャスタスは、墜落したショーン・キリアン提督のヴェネター級スター・デストロイヤー<エンデュランス>の残骸からメイス・ウィンドゥとアナキン・スカイウォーカーの死体を捜索する際に、ボバ・フェットとオーラ・シングに加わった。この賞金稼ぎたちと行動を共にしている間、彼は臆病な性格と忍耐力の無さを露呈することになる。彼は船内でアストロメク・ドロイドR2-D2によって差し向けられた障害物を何度も目撃した。そしてR2-D2の仕掛けた最後の罠の1つを辛うじて逃れた後、キャスタスはもうこれ以上やってられないと吐き捨てる。オーラ・シングもようやくこのクラトゥイニアンに同意し、これ以上の災いが降りかかる前に崩壊した残骸から脱出したのだった。
<スレーヴI>に戻る途中、キャスタスとオーラ・シングは、船の残骸からジェダイ・スターファイターが飛び立ったというボスクからのメッセージを受信した。キャスタスを含む<スレーヴI>の乗員たちは直ちに船に乗り込み、墜落現場へと向かう。そこでキャスタスは宇宙戦闘機の模様から、それがウィンドゥのものだと指摘した。彼らはウィンドゥの戦闘機を追うが、実はこのデルタ7B・スターファイターを操縦していたのはR2-D2だったのだ。結局、彼がハイパースペースに突入したことによって追跡は終了する。キャスタスは船内でただ一人、逃げられたことを大声で毒づき、メイス・ウィンドゥが報復に戻ってくることを恐れたが、彼の最後のコメントはオーラ・シングによって素早く遮られた。彼女曰く、ジェダイが復讐心から動くことはないため心配は無用だというのだ。
脱退
その後、<スレーヴI>内で議論が勃発した。キャスタスはメイス・ウィンドゥの殺害と<エンデュランス>からの死体の引き上げに失敗したことを指摘し、この仕事を請け負った当初と比べて全体的な状況が複雑になりすぎていると主張する。彼はこれ以上関わり続けることは辞めようと決意していた。一方シングは、この状況が賞金稼ぎとして弁解の許されない非常に不満なものであると考えていた。そこで彼女は、キャスタスがこれ以上行動を共にすることを望まないのであれば、次の停泊地で別れても構わないと告げる。彼女はフローラムに立ち寄ることを決めていた。そこには彼らがウィンドゥの殺害に尽力する間、キャスタスを預かってくれる旧友がいたのである。
<スレーヴI>がフローラムに到着し、彼らはそこでシングの旧友、そしてかつての恋人だったホンドー・オナカーに歓迎された。キャスタスは彼女のリーダーシップに反発する珍しい人物として紹介される。そして彼らはバーへ案内され、キャスタスはコルサントにいる友人の賞金稼ぎ、ノートランのフォング・ドゥとホロ通話を行った。会話の中で、彼は「相応しい者」にとって価値のある情報を持っていると告げる。だが、この秘密の会話はアンテナを通じてオーラ・シングに盗聴されていた。彼がシングを「醜悪なババア」と表現し、失敗した任務に関する情報を提供しようとした直後、彼女はキャスタスを射殺したのである。その後、彼の死体はバーの外へ引きずり出されたのだった。
人物と特徴
キャスタスは頑強だが愚鈍であり、危険に身を晒すことに乗り気ではなかった。事実、オーラ・シングと契約を結んだ際も、彼はその内容に疑いを抱いていた。やがて彼は自らの死によってこの愚鈍さを思い知ることになる。また愚鈍さとは裏腹に、彼は怒りっぽいことでも知られており、その一端は最悪のタイミングで表面化している。たとえば彼がボバ・フェットを殴りかけたときなどは、あわやオーラ・シングに撃ち殺されるところだったのだ。また、キャスタスは仕事が危険または困難になり始めると、不平を口にすることが多かった。実際には何も働かず、仕事について文句ばかり言っていた彼は、あわやボバと喧嘩になりかけたのだった。
キャスタスの運命を強く決定付けた事実は、彼があまり聡明ではなく、全体的な視点で自分の行動を考えていなかったことである。シングからそれほど離れていない場所で彼女に関する情報を売ろうとしたことはその典型だった。