タスケン・レイダー
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タスケン・レイダー、またの名をサンド・ピープル、あるいは単にタスケンは、遊牧生活を行う原始的な知的種族である。タトゥイーンに原住する彼らは、地元の入植者たちと敵対していることが多かった。「サンド・ピープル」という言葉は彼らが砂漠で暮らしていることから付けられた名称であり、少なくともヤヴィンの戦いのおよそ4,000年前から使用されているが、公式な「タスケン・レイダー」の名称はそれよりかなり後になってから、ヤヴィンの戦いの98~95年前、フォート・タスケンの入植者たちへの襲撃が集中していた時代に誕生したものである。この名称は種族を定義するものとなったのだった。
タスケン・レイダーの過去を学ぶ専門家たちは、彼らの文化における初期の定住期を指す際にゴーファという言葉を使っており、最終的にはタトゥイーンにおける最初期の知的文明種族であるクマンガこそが、ゴーファとジャワの共通の祖先であると信じている者もいた。またタスケンの文化では、肉体の一部を晒すことが禁じられており、不名誉の証と見なされていた。
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生態と外見
タスケン・レイダーは、砂漠の惑星タトゥイーンに原住する放浪のヒューマノイドである。一般に彼らはタトゥイーンの2重太陽からくる強烈な日差しを防ぐために、子供の頃から絶えずボロ切れでできたローブを身にまとっているが、その外観は性別によって大きく異なっている。また、顔には砂塵を排除して乾燥した空気から水分を取り込むための簡単な呼吸装置と、強い日差しの中での視界確保に役立つ突き出た視覚補助装置が取り付けられている。
タスケン・レイダーの言葉は子音と唸り声の激しい組み合わせでできているため、他の種族にとっては非常に難解である。タトゥイーンのより文明的な地域には彼らと共に何かをしようとする者は1人もおらず、水分農夫たちも可能な限り彼らとの接触を避けている。そのため、タスケン・レイダーの言葉にはいまだに多くの謎が残されたままになっており、彼らの伝説も種族の伝承者によって綴られた聖歌として伝えられているだけである。
顔にミイラの包帯のように長い布を巻き付け、身体にはゆるやかな厚手の生地をまとっているタスケン・レイダーは隠密行動に長けた種族である。彼らの文化や習慣に関してはほとんど何も知られておらず、その気まぐれな行動も古の規範に基づいて行われているため、全く予想できない。しかし、1つだけ確かなことは狂暴な彼らが輝く太陽と不毛の砂漠によって鍛え上げられた屈強で危険な戦士たちであるということだ。彼らが恐れをなすことはまず有り得ないが、より大きな力を誇示すれば追い払うこともできる。彼らは通常、20人から30人単位で行動し、一箇所に長く留まることはありえない。また、それほど多くはないが砂漠の荒れ果てた場所に残っている者もいる。なかでもジャンドランド荒地は彼らの出没場所として有名だが、これはアンカーヘッドとモス・アイズリーの間を渡る周回ルートが造られているからである。
文化
タスケン・レイダーはバンサを飼い慣らし、乗り物として利用しているが、彼らとバンサとの絆は銀河系の他のどんな社会でも見られないほど強いものである。彼らの主な武器はガダッフィ、あるいはガッフィの杖と呼ばれる両刃の斧であり、砂漠に放棄された金属製の廃品や壊れた乗り物などを解体して造られている。さらに彼らは護身用にブラスター・ライフルも携えてはいるが、これらは殺害した獲物から奪い取ったものであり、帝国軍のストームトルーパーの武器のように洗練されたものではない。実際、彼らはテクノロジーを信じていないのだ。
タスケン・レイダーはタトゥイーンに入植している人間たちを嫌って毎年多くの人々を殺害しており、ときにはアンカーヘッドの郊外にまで襲撃に現れることもあった。もし、自分たちに多くの犠牲を伴う危険性がないと判断したならば、彼らは孤立した水分農場や旅行者の小グループ、ジャワの一団などにも攻撃を仕掛けてくるだろう。しかし、実際にはジャワの巨大なサンドクローラーや警戒厳重な農場、巨大な都市や入植地、狂暴なクレイト・ドラゴンなどへの攻撃はためらっている。タトゥイーンへの入植者が増加すると、タスケン・レイダーたちも人里離れた荒地に追い立てられるようになった。彼らはタトゥイーンに住むすべての人間たちが一丸となって自分たちに怒りをぶつけるような事態になることを恐れており、水分農夫たちとの接触が希であることは彼ら自身の平和のためにも役立っているのである。