シャラル
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邪悪なシャラルは、エンドアの戦いのおよそ100年前、この銀河内乱最後の戦いの舞台となる森林衛星で足止めされたダソミアの闇の魔女の1人である。彼女がダソミアから飛び立ったという事実は、他の魔女たちに極めて大きな驚きをもたらし、その結果、シャラルはかつての仲間たちから死の宣告を受けることになった。だが、彼女はその死の宣告を免れるため、銀河系の辺境に位置するモッデル・セクターまで逃亡し、やがてエンドアにたどり着いたのだった。
経歴
シャラルはジェダイの学者でさえ十分な説明を与えられないであろう奇異な神秘的なパワーを所有しており、ジェダイや他の仲間の魔女からの捜索を回避するために何十年もの歳月を費やした。その後、シャラルは宇宙船の墜落によってこの衛星を出るに出れなくなっていたサニーアーサン・マローダーと呼ばれるエイリアンの海賊団と遭遇し、彼らの首領テラクと同盟関係を結んだ。欲深いシャラルは、テラクが平原に築いた原始的な砦からこの衛星を支配しようと目論んでいることを知り、彼らの仲間になろうと考えたのだ。
シャラルは長い黒髪を生やし、きつく締まった装甲服を身に付けていた。また、彼女はフォースのダークサイドの力を高める魔法の指輪をはめており、その魔力で自分や自分の馬の姿を自由自在に変えることができた。通常、彼女は移動の際に巨大な黒馬に乗っていたが、特にワタリガラスの姿に化け、森林の上空を飛んで偵察することも好んでいたのだ。
帝国軍がエンドアを発見したとき、マローダーは帝国軍の偵察部隊を捕らえていた。このときシャラルはテラクに気づかれないよう、密かにエンドアから自分だけ逃亡することを画策していたのである。だが、その計画もテラクに知られてしまい、彼の逆鱗に触れることになる。シャラルはしばらくの間、拘留されていたが、やがてマローダーはエンドアから脱出するための「パワー」の獲得に取り付かれた状態となり、シャラルも彼らに協力することを条件に釈放されたのである。
その後、マローダーがトワニ一家の墜落した宇宙船を発見したとき、シャラルは森の中をさまよう少女、シンデル・トワニを発見した。そして、彼女は指輪の魔力を使って美しい金髪の少女へと変身し、シンデルを捕らえたのである。シャラルはシンデルが森に住む老人ノアに向けた歌を歌っているところを耳にしていたが、それは彼女の母がよく聴かせてくれた歌だった。シャラルはこの歌を利用してシンデルを誘拐し、マローダーの宇宙船を修理するために必要なクリスタル発振器の秘密を得るべく、少女をテラクに引き渡したのだった。
その後、シンデルがマローダーの手からクリスタル発振器を盗み出したことが判明すると、テラクは部下たちに装置の奪回を指示し、シャラルにもワタリガラスの姿となって彼女を追跡するよう命じる。だがこのとき、彼はシャラルから魔法の指輪を取り上げていた。テラクはこの闇の魔女が再び自分の支配下から逃れ、やがて裏切ることを危惧しており、彼女が二度と人間の姿に戻れないよう策を講じていたのである。さらに不幸なことに、イーウォックとマローダーとの戦いの中で、指輪はウィケットの投石によって破壊され、テラクと共に滅ぼされてしまう。そしてシャラルもまた、ワタリガラスの姿のまま戦いに敗れ、息絶えたのだった。