セオメット・ダンレ
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解説
ナブーの文化は家族の絆を重視する。セオメット・ダンレが生まれたのは採鉱事業を営む誇り高き家系であり、8世代以上にわたってナブーとその月で採鉱を行っていた。だが、セオメットは類稀なる才能と突出した身体能力によって鉱山での仕事から抜け出し、ナブー王室警備隊の職に就くことになった。伝統にそむくことへの当初の不安をよそに、彼はシードでの任務を完全に受け入れ、さらに収入の1割をクウィランで暮らす家族への仕送りに当てたのだった。
分離主義危機の高まりと、それに続くクローン大戦の勃発は、ダンレ家にとって大きな苦難だった。ナブーが分離主義運動によって生じた難民たちを寛大に受け入れたため、郊外の宇宙港への負担が増加し、採鉱事業に深刻な被害をもたらしたのである。ナブーの月で働くスパイス採鉱者たちは声を荒げてジャミラ女王の政策を批判し、一方で他の市民たちも元老院への不満を訴えた。パドメ・アミダラは故郷が抱える本質的な問題から身をおこうと努めたが、ほどなくしてこの緊張に巻き込まれてしまうのだった。
自分たちの事業だけで生計を立てることができなくなったダンレ家は、セオメットの収入に頼らざるを得ない状況となる。だが、それだけでは不十分だった。やがて、ぎりぎりの貧困生活によってセオメットの祖父が死亡すると、ダンレ家は崩壊し、セオメットの祖国への忠誠と決意も揺らいでしまう。ついには彼もジャミラ女王や、その女王を補佐するアミダラ議員の政治姿勢に疑問を持つようになったのだった。そしてある日の晩、酒に溺れたセオメットは混雑するバーでアルコールの力を借り、悪意ある不満をぶちまけた。そこで彼はザム・ウェゼルの興味を引くことになるのだった。
地元のジャーナリストを装ったザムはセオメットに接触し、パドメ・アミダラの偽善を公に暴露するという計画について説明した。だが、彼女にはロイヤル・クルーザーに盗聴装置を設置する必要があった。セオメットは(おそらくはザムの変身能力に騙され)判断を誤り、彼女に同意する。彼は自分が設置した装置が爆弾であることなど知る由もなく、その後、クルーザーもろとも激しい爆発によって命を落とすことになるのだった。