<エイザー・エンジェル>
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<エイザー・エンジェル>は、クローン大戦の初期にパダワンだったアナキン・スカイウォーカーが所有し、改造していたカスタム型デルタ7・イーサスプライト級ライト・インターセプターである。
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特徴
クローン大戦はアナキン・スカイウォーカーにとっても苦難の時代だった。彼は分断された様々な惑星での戦いを強いられ、それと同時に自身の結婚の秘密を隠し通さねばならず、ジェダイ・オーダーの戒律に苛立ちを募らせていたのだ。彼は子供の頃から好きだった空中飛行に現実逃避し、自分の戦闘機を改造することに小さな喜びを見出していた。やがてこの2つの情熱は選ばれし者のみが操縦できる超高性能宇宙戦闘機を生み出したのである。
アナキンのスターファイターも当初は標準的なデルタ7・イーサスプライトだったが、彼は自分の嗜好にあった過度な速度と操縦性を得るため、この機に徹底的な自分専用の改造を施した。両翼の先端にはそれぞれ2基ずつのテイム&バック社製レーザー・キャノンが、そして背面にはセンターラインに沿ってプロトン魚雷発射管が搭載されており、この機体は標準機と比べて速度だけでなく火力でも大きく向上していた。なおかつ、アナキンはその後も継続してこの戦闘機を改良しており、そのためこの機の性能も最新の状況やエンジンの状態に応じてめまぐるしく変化しているのだ。
クローン大戦は多彩な戦場で繰り広げられるようになり、それは宇宙空間だけでなく大気圏内にも及んでいた。そのため、アナキンは機体に連結式安定化装置を組み込んで操縦性能を向上させた。また、メインとなる方向制御式推進エンジンには連結されたいくつもの架台が組み込まれており、これによってより大きな大気中性能を発揮できるようになっていた。だが、アナキンがこの機に加えた最も大きな改造は、ジェダイ・スターファイターに限界ともいえるハイパースペース航行能力を与える1対のトランスガルメグ社製ハイパードライブに間違いないだろう。
歴史
オビ=ワン・ケノービは、パダワンがこの特別機を自分の所有物だと思っているのではないかと心配していた。なぜなら、ジェダイ・オーダーはスターファイターの占有を認めていなかったのだ。しかし、ベテラン・パイロットでもあるジェダイ・マスター、セイシー・ティンは、機体性能の限界に挑み続けるアナキンを奨励していた。彼はアナキンの改良によって次世代のジェダイ・スターファイターが産声を上げる光景を夢見ていたのである。また、ジェダイにはかつての生活との接触を全て断ち切らなければならないという掟があるが、アナキンは愛機にかつて使用したポッドレーサーを思い起こさせる塗装を施し、過去を懐かしんでいたのだった。
アナキンはクローン大戦の初期にこの戦闘機を愛用し、ムーニリンストの戦いでは特別部隊の司令官としてクローン・トルーパー部隊を指揮していた。彼は独立星系連合と激しい宇宙戦を繰り広げるが、この戦いの終盤に突如として謎の宇宙船が現われ、クローン軍は大きな損失を受けてしまう。アナキンは自ら謎の宇宙船を追跡し、ハイパースペースへと突入する。謎の敵、ダーク・ジェダイのアサージ・ヴェントレスは彼をヤヴィン4へと誘い込み、両者はジャングルの中で壮絶な戦いを繰り広げることになる。アナキンのジェダイ・スターファイターはこの戦いの直前に、アサージによって破壊されてしまうのだった。