LINデモリッションメク自律型機雷敷設装置
提供: スター・ウォーズの鉄人!
LINデモリッションメク自律型機雷敷設装置は、サイボット・ギャラクティカ社製の機雷敷設および爆破スペシャリストである。
解説
LINデモリッションメクは、不運とマーケティング不足の組み合わせによって市場から消え去った優秀な製品の一例である。
サイボット・ギャラクティカ社は、採鉱からビル破壊まで様々な用途において商用に利用されるデモリッションメクを製造した。このドロイドは地面の底部を走行し、デュラスチール製のドームで内部の機構を保護しているが、この重厚なシェルの存在理由は明確である。爆弾を設置した後、ゆっくりと動くドロイドには爆発によって生じた無数の破片が降り注ぐことが多いのだ。
通常動作の間、LINデモリッションメクは2つの大きなトレッドで定位置まで進み、その後、はめ込み式アームで内部の回転式ラックから爆破キャップを抜き取る。その後、音波センサーによって建造物の弱点を探り、適切な場所に爆弾を設置するのだ。ドームとアームは360度回転可能である。また、伸縮式の2本のアンテナは、数キロメートルにおよぶ頑丈な岩を通過してシグナルを送信することができるが、デモリッションメクはドロイド言語を使用した通信しか行うことができなかった。
デュラスチール・シェルの重さはデモリッションメクの欠陥の1つであり、そのため、このドロイドは動きが遅く、5速ドライブ・インペラーもまったく役に立っていなかった。デモリッションメクは湿度の高い環境下でヒートアップを起こすことがあり、このことは水に満たされていることの多いトンネルのある採鉱惑星で問題となっていた。
サイボット・ギャラクティカ社の広告代理店であるスコームアソック社は、頑丈さだけに注力してこのドロイドの宣伝を行うことを決定した。この記念すべき広告のタイトルは「爆破に耐える」であり、その内容は宇宙空間に浮かぶ何千ものデモリッションメクが戦艦のターボレーザーに撃たれるというものだった。エネルギー・ビームがマング=ティー・テーブル上のボールのようにドロイドたちを四散させるが、傷ひとつない状態ですべてのドロイドが生き残るのだ。
これはサイボット・ギャラクティカ社が明らかな誇張によって漫画のように表現したものに過ぎないが、消費者はデモリッションメクが文字通りの爆破耐性を持たない理由を要求し、同社は対応に苦慮することになる。(実際に多くの人々が実験としてデモリッションメクにレーザー砲火を浴びせたのだ。)サイボット社は広告を打ち切ったが、その直後により深刻な事態に直面した。ゴスファムリングの鉱山植民地で、デモリッションメクの掴んでいた爆弾が設定より早く爆発したのである。その結果、トンネルが崩壊し、10人の鉱夫が窒息死したのだった。
調査官は、原因は爆弾の欠陥であり、ドロイドのものではないと結論付けたが、LINデモリッションメクは既に十分な悪評を受けてしまっていた。その結果、サイボット・ギャラクティカ社はデモリッションメクの市場からの回収を余儀なくされたのだった。
リコール後、デモリッションメクは犯罪組織や軍隊で成功を収めることになる(これらの組織は株主を満足させる必要がないのだ)。犯罪カルテルは甲虫のようなデモリッションメクをライロス、ソッコーロ、他のスパイスが豊富な惑星に送り込み、新しいスパイス鉱脈を爆破して開拓するために使用していた。また、共和国グランド・アーミーと後の帝国軍は、このドロイドを地雷埋設および除去のために使用していた。一方、クローン大戦中のグリガーの戦いでは、マロー・ムーンを破壊するために563体のデモリッションメクが上空に打ち上げられたのだった。